平成24年度の第2回教養講座が本日開催されました。
タイトルは「御縁年 木の花開耶姫」
13名の受講者のみなさまに来ていただきました。
講師は富士河口湖町の文化財審議委員をしていらっしゃる
中村章彦さんでした。
とても難しいけれど、興味深い講座でした。
中村さん作成の資料から、講義の内容を少し引用します。
富士山御縁年とは・・・・
富士山は庚申(かのえさる)の年に初めてその姿を現した、すなわち誕生したという伝説があります。遅くとも江戸の中期には庚申説が多くの人々に富士山の縁年として意識されていたようです。
縁年の年には、富士山は多数の登拝者賑わってきましたが、それは次のようなことが背景にあったからと考えられます。
1.縁年の登山は、33回分のご利益があるとされた。
2.通常禁止されている女人登山が一定の場所まで許可された。
3.登山前の潔斉が簡略化された。
また、富士山の祭神はは木の花開耶姫とされているが、その起源は江戸時代初〜中期とされている。国学者による『古事記』や『日本書紀』の見直しの中で、開弥姫と浅間神社が結びつけられ、記録に現れるのは慶弔19年(1614年)の成立の「集雲和尚遺稿」が最初と言われている。