ブナは、温帯を代表する落葉広葉樹です。
成長すると樹高30mにもなります。
東北の白神山地は、大規模なブナの原生林が残されていることから世界自然遺産に登録されました。
北麓周辺でも、大室山周辺や、河口湖北岸の黒岳、西湖北岸の鬼ヶ岳など比較的標高の高い場所で、ブナを見る事ができます。
ところが、今日、雪の青木ヶ原を歩いていると、こんなものが落ちていました。
これは、ブナの種が入っていたケースです。
ブナの「殻斗」と言います。
栗のイガと同じように、中の種を育て守る役割があります。
またの名を「そばぐり」と呼ばれる、ブナの種も一緒に落ちていました。
ブナの種に毒はなく、カロリーがとても高いので森の動物たちの大好物です。
青木ヶ原樹海は、現在は常緑針葉樹の森ですが、植物たちの移り変わりが進むと(植物の遷移)、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹の森に変わると言われています。
変わらないように見える青木ヶ原樹海も、少しずつ、世代交代が始まっているのかもしれません。