富士山が形成された過程を数回にわたってご紹介しています。
引用は山梨県環境科学研究所発行の
「日本一の火山 富士山」 荒巻重雄 太田美代 P51
http://www.yies.pref.yamanashi.jp/fujikazan/fujikazan.htm
なお、facebookのほうにも英語訳をつけて投稿しています。
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11,000年ごろに噴出した「三島溶岩は」、1枚の厚さは1m程度ですが枚数が多く、
総噴出量は4㎦と、富士山の長い歴史のなかでも最大規模のものです。
三島市南部ではパホイホイ溶岩に特有の、表面が縄状になっている様子が観察できます。
有名な柿田川の湧水も、この溶岩流の末端から地下水が湧き出しているものです。
旧期溶岩は古富士火山の火山泥流がつくった山麓の扇状地をすっぽりとおおい、富士山の裾野を拡大させました。
富士山の標高700~1,250mの地点で行われた複数のボーリング調査の結果から、
このステージ中に山麓に積もった溶岩の厚さは50~200mと推定されています。