こんにちは。やまなしブランド推進プロジェクトチームの井筒です。
いきなりですがクイズです。山梨県の森林面積の割合は?
①約8割 ②約6割 ③約4割
正解は①番。山梨県の面積の何と8割が森林なんです。
森林県山梨では、この時期、色も姿も形も様々のキノコたちが賑やかに顔を出します。
日本のきのこ約5000種の実に6割、約3000種のキノコが県内に生息していると言われています。
特に今年は、『山のキノコが豊作』とのニュースがたびたび報じられています。
そこで、豊作ぶりを自分の目で確かめに行ってきました。
山梨県内には、山のキノコの売店が各所にあり、人気を集めています。ここに行けば、山のキノコの発生状況が一目瞭然です。
甲府盆地と富士五湖を結ぶ各峠道は、知る人ぞ知るキノコ売店のメッカとなっており、今回は、笛吹市御坂町藤野木の「新潟屋」さんにお伺いしました。
国道137号線(通称みさか道)を甲府方面から河口湖方面に向かい、カムイみさかスキー場入口の看板を過ぎたらすぐ右手に見えてきます。
おじいちゃんとおばあちゃん二人で切り盛りしていて、ついつい応援したくなるお店です。
店を始めて足かけ47年になるそうです。おばあちゃんが新潟県から嫁いできたから「新潟屋」と言うのだとか。山のキノコだけでなく、野菜や果物も扱っています。
さて、肝心の山のキノコですが、ありましたありました。
モミタケ(サマツ)、クロカワ、コウタケ、ショウゲンジ、タマゴタケ、ホウキタケ、ハナイグチ、サクラシメジ、ナラタケ、ウラベニホテイシメジ、チャナメツムタケ、ブナハリタケ・・・・・
スーパーでは、まずもって見かけることのない山のキノコたちが色とりどり所狭しと並んでいます。
特にモミタケ(下段右側)の巨大さには圧倒されます。トウモロコシの大きさと比べてみてください。
この真っ黒なキノコは、クロカワといいます。実に見事なサイズです。クロット、ウシビタイなど様々な地方名で広く愛されています。黒牛のおでこみたいな感じがしませんか?
これだけの種類の山のキノコを一度に見るだけでも、都会ではできない貴重な体験になると思います。
良かったら、買って食べてみる方にもチャレンジしてみてください。食べ方はお店で教えてくれます。
秋のひととき、おじいちゃんの焼きとうもろこしをほおばりながら、気軽にキノコ見物を楽しんでみてはいがかでしょうか?
見るだけでは物足りない。是非、キノコ狩りにもチャレンジしてみたい。という方には、
この時期、県内各地で開催される野生きのこ鑑定会への参加をオススメします。
食用キノコ、毒キノコ、毒があるのかないのか良く分からないキノコ。
とにかくたくさんの山のキノコが集まるので、キノコ狩りの入門には最適です。
①キノコ狩りとキノコ鑑定会がセットになっているパターン
②持ち込んだキノコを専門家が鑑定してくれるパターン
の主に2パターンあり、まず最初は①に参加してみて、少し自信がついてきたら②に参加して自分で採ったキノコを持ち込んで鑑定してもらうのが良いかと思います。ほぼ無料で参加できるのも魅力的です。キノコ売店で見て買って心ゆくまで観察して切ってさばいて食べて覚えるのもオススメの方法です。多少お金もかかりますが・・・
こうして良く知っているキノコ、間違いなく判別できるキノコを1種類づつ着実に増やしていき、
確実に知っているキノコ、それ以外のキノコの二択で見分けられるようになればしめたものです。
登山やトレッキングのついでに、キノコをひょいひょい拾って帰れるようになります。
知らないキノコを図鑑で調べる方法もありますが、キノコには個体差があり、さらにキノコの状態(湿っている、乾いている、古い、新しい)により見た目も変わるため、この方法はあまり確実ではなく、判断を誤るリスクが避けられません。十分な知識と経験の上に、慎重な判断が求められます。
今年も毒キノコによる中毒事例が県内で報告されています。素人判断は避けるようにしましょう。
知らないきのこは、採らない、食べない、人にあげない。
この原則を守って、安全に山梨のキノコ狩りを楽しんでください。