ども、やまなし観光推進機構の矢崎です。
先日、日本ワインコンクールで金賞を取った
「フジクレール スパークリング甲州」
を頂く機会がありました。
すっきりとした口当たりで、酒の弱い私でも、飲みやすいスパークリングでした。
価格は2,500円でちょっとお高めですが、
ネットでも購入できそうなので、ぜひ飲んでみてください。
では、今回のワイン学習ですが
「シュール・リー」
について書きたいと思います。
県内の方でも、シュール・リーって何?という方が多いのではないでしょうか?
まず、言葉としての意味は、フランス語で「澱の上」という意味です。
澱の上ってことは、どういうことと思うますよね?
普通の製法でも、澱が出て、それを澱引きをします。
しかし、シュール・リーは、その澱を長期間残し、
びん詰まで醗酵タンクに貯酒するため、タンク移動を避けることにより、ブドウ酒と空気の接触が少なく、醗酵中に発現した香気成分が多く残り、フレッシュでフルーティな香味を残すことができます。
そして、澱が自己消化して、ブドウ酒に旨味を与え、豊かな味になること、特に甲州種の辛口には、官能的に苦味が少なくなります。
このシュール・リー製法は、シャトー・メルシャンが1983年に取り入れ、
今の甲州シュール・リーを作りだしました。
そして、すごいのが、このシュール・リー法を
特許を取らずに、他のワイナリーに伝えていきました(太っ腹)
こうして、世界でも認められる「甲州」種のワインができているのです。
てなわけで、
普通の製造方法をすっ飛ばしての
シュール・リーでした。
今回のワインコンクールでもシュール・リー法で作られたワインが金賞を取っています。
「こんな風に作っているんだ」
とちょっと思いながら、ワインを楽しんでいただければと思います。
ではまた③で