こんにちは!富士・東部林務環境事務所の松永智美です。
今日は、皆さんにぜひ来ていただきたい、景観の美しい森林スポットを2つご紹介します。
1つ目は、ところどころで富士山の絶景を楽しみながらハイキングを楽しめる新道峠から破風山までのルート、2つ目は富士山の噴火に伴う溶岩上に成立している剣丸尾のアカマツ林です。ただ、冬季は林道が封鎖されており、新道峠には行けないので、注意してください。
まず、1つ目の新道峠についてご紹介します。新道峠の登り口は、甲府方面からは中央自動車道一宮御坂ICまたは笛吹八代スマートICから河口湖方面に向かって車で約1時間。河口湖方面からは中央自動車道河口湖ICから県道719号線を通り、こちらも車で約1時間ほどのところにあります。
県道719号線からすずらんの群生地を目指して林道を進んでいきます。
途中分岐がありますが、新道峠の看板がありますので見落とさないでください。
ゲートから先は通行に注意してください。
林道の終点に車を停め、そこから歩いて登ります。
登山道はきちんと整備されていますので歩きやすいです。
日陰では霜柱ができていました。
歩き始めてすぐに木々の間から釈迦ヶ岳を拝むことができます。
ゆっくり歩いても10分程で新道峠に到着です。
スポット位置QRコード
スマートフォンなどで読み取ることで、この場所の位置がわかります
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B032'50.1%22N+138%C2%B043'55.8%22E/@35.5472652,138.7321544,17z
落葉したカラマツ林の間から富士山が望めます。
ここから破風山へ向けて登山道を進みます。
5分ほど歩くと峠よりもさらに眺望のよい場所に出ます。
ここからは河口湖と富士山を眺めることができます。
またさらに5分ほど進みます。
すこし急なところもありますので気を付けてください。
またまた、絶景ポイントです。ここからは河口湖のほかに山中湖や樹海もみることができます。
ゆっくり森林散策を楽しみながら30分ほどで破風山に到着です。
残念ながら破風山山頂では少しだけしか富士山をみることができません。
(2017年6月撮影)
6月に行ったときにはツツジと富士山がみることが出来ました。
この登山道は春・夏・秋と気軽に森林散策と富士山を楽しめます。
道の途中にあったすずらんの群生地では、5月下旬~6月上旬に貴重な「にほんすずらん」が見頃をむかえます。毎年5月末には「すずらんの里祭り」も開催され、多くの観光客で賑わいます。
運が良ければ、ツツジとすずらん両方楽しめるかもしれません。
新道峠からの富士山、圧巻でしたね!
さあ、次は富士山に登ろう!とその前に、待ってください!
富士スバルラインの沿道にとても美しく、迫力満点の景観スポットがあるんです!
富士スバルラインの入り口部分、県道707号沿いにある、剣丸尾のアカマツ林です!
937年に富士山の噴火で流れた剣丸尾溶岩流の上に見事なアカマツが成立しており、自然の素晴らしさ、力強さをひしひしと感じます...
スポット位置QRコード
スマートフォンなどで読み取ることで、この場所の位置がわかります
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B026'49.9%22N+138%C2%B045'21.1%22E/@35.4471985,138.7558651,17z
養分の少ない溶岩上で、ここまで大きくなれるアカマツたち、本当に生命力が強いなあと感じます。
奥には富士山も見えます!
マツ林と富士山のコントラストは最高です!
次に、周辺の観光スポットについてご紹介します。
スバルライン入り口交差点のすぐ横に富士山世界遺産センターがあります。
ここは、富士山の自然、文化、歴史をパネルや映像で分かりやすく紹介しており、富士山について、楽しく学ぶことができます。
中に入ると、まず、特製和紙で作られた1/1000のシンボルオブジェ「冨嶽三六○(ふがくさんろくまる)」が目に飛び込んできます!
季節や時間によって変化する富士山を表現するため、様々な色に変わりゆくこのオブジェは、時を忘れて永遠と見ていたくなります....
館内では、富士山で収録した音声も流れ、本当に富士山にいるような気持ちになれます。
富士山は昔から、人々の信仰の対象であり、富士山に登ることには特別な意味がありました。富士山をもとに、様々な文学、芸術作品も生まれ、富士山はまさに日本の誇れる文化遺産であることが納得できます。
このほかにも、周辺には、富士山レーダードーム館や富士山ミュージアムなど、魅力的なスポットがたくさんあります。
お時間があったら、ぜひ足を運んでみてください!