2018年7月アーカイブ

2018年07月26日

夏到来!安全で楽しい富士登山を!!②服装・装備編2 [富士山レンジャー]

こんにちは! 富士山レンジャーです。

前回の②服装・装備編1の続きです。

[服装・装備編]

6. ヘッドライト

夜、小屋で過ごす時、また御来光登山で日の出前に行動する時、各自のライトが必要です。その際、ライトは必ずヘッドライトを用意し、両手がフリーになるようにして下さい。手持ちの懐中電灯だと、岩場などで両手が使えなくなるし、落としてしまう危険もあります。

「新しく買う」という方は、LEDライトがお奨めです。電球タイプより明るくて消費電力が少なく、玉切れの心配もありません。

たまにですが、「本体だけを持って来て電池を入れて来るのを忘れた!」という人もいます。替えの予備電池も必ず準備し、自宅の準備段階で点灯チェックをしておきましょう。

7. 水

富士山には沢が無く、水は貴重です。一方で脱水症状や高山病の対策として水分補給は不可欠です。一人当たり1.5~2ℓは準備して臨みましょう。吉田口登山道の場合、登りは山小屋でも水の購入が可能ですが、下山道には山小屋が無いので、山頂を出発する前に必ず下山に必要な水を確保するようにして下さい。

8. ヘルメットについて

富士山は活火山であり、噴火のリスクを無視することは出来ません。山体膨張などを検知して噴火警戒レベルが引き上げられ、直ちに下山するという事態を想定しなければなりません。

特に吉田口登山道では、他の登山道よりも大勢の登山者がおり、これらの人が一斉に下山を余儀なくされます。登りルートを下りれば岩場ですし、下山専用路は砂利道で落石や転倒の危険が高いです。噴石も勿論危険ですが、こちらの方がより現実的に怖い話です。

また、噴火に関係なく、登下山道や御鉢巡りのルート等、落石の危険があるので、ヘルメットを着用するようにしましょう。吉田口登山道の場合、六合目安全指導センターにて、2千円のデポジットを支払えば、ヘルメットを借りれます。ぜひご検討下さい。

9. 防塵マスク、スパッツ

意外と大変なのが下りです。大勢が歩くので砂埃が舞いますし、靴に小石が入ったりしますので、防塵マスクと足回りのスパッツがあると安心です。マスクは万が一の噴火による火山灰対策の為にも有用です。

10. モバイルバッテリー

携帯・スマホやデジカメなど、今や登山にも電子機器が欠かせません。この時に心配なのが電池切れです。山小屋泊りでも大勢の人がいるので、充電はほぼ出来ない(出来たらラッキー)と考えた方が良いです。緊急で外部と連絡を取りたい時などの為に予備電池やモバイルバッテリーがあると心強いでしょう。

但し、モバイルバッテリーは注意が必要です。実績の無い怪しいメーカーの粗悪品だと発火の危険があります。また正規品であっても持ち運びや充電の際には、熱がこもらないように注意し、雨やペットボトルの水滴でショートしないようにし、衝撃も当たらないように注意する事が必要です。

次回、ルール&マナー・緊急対応編をお送りします。

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2018年07月25日

夏到来!安全で楽しい富士登山を!!②服装・装備編1 [富士山レンジャー]

こんにちは! 富士山レンジャーです。

多くの学校は夏休みに入り、夏本番! この夏、富士登山を計画されている方もいらっしゃるかと思います。ぜひ、しっかりと準備を整えて、安全に夏の富士登山を満喫して欲しいと思います。今回は服装・装備について気を付けておきたいポイントをまとめてみました。参考にしてみて下さい。

[服装・装備編]

1. 服装 「夏の富士山、暑いの?寒いの?」

一般的に標高100m上がると気温は0.6℃下がると言われています。そのため、平地(海抜0m)で35℃の猛暑であっても七合目(標高2,700m)辺りでは19℃、山頂では12℃と11月の東京の平均気温並みです。また朝晩は冷え込むのでもっと寒くなります。山頂の最低気温が5℃以下になることはよくあり、7月上旬や8月末以降だと氷点下になることもあります。


出典: 気象庁データベースより


では、五合目の登り口辺りでも避暑地のような涼しさがあるかと言うとそうでもなく、ここ連日の猛暑で脱水症状や熱中症にかかってしまう人もいます。従って、暑さ寒さに臨機応変に対応できる服装の準備が必要です。上手に防寒するためにも重ね着や組合せを上手にすると良いでしょう。

2. 日焼け・紫外線対策

紫外線量は標高が1,000m高くなる毎に10~20%増します。富士山六合目以上には森林が無く、晴れていれば陽射しを直接浴びることになります。長時間日焼けをすると肌は真っ赤になり、火傷のように痛くなります。たまに上半身裸でザックを背負っている登山者を見掛けますが、肩を日焼けするとザックが背負えなくなり、後で後悔することになるので、服装はよく考えましょう。

また、日焼け以上に気に掛けて欲しいのが、帽子とサングラスです。特に富士山では、日中登っている間、陽射しを背後から浴びる事になるので、後頭部を保護するようにした方が良いです。帽子は風で飛ばされないように流れ止めを付けましょう。サングラスは黒いかどうかではなく、UVカットの表示を確認し、隙間から光の入らないスポーツタイプがお奨めです。

3. 雨具の用意は確実に!

夏山の天気は変わり易く、朝の登り始めが良い天気でも、午後には積乱雲に覆われて突然の雷雨に見舞われるという事も良くあります。雨具は必ず準備すべきものですが、時折「折畳み傘を持っているから大丈夫」と言う人がいます。山での傘は強風で役に立たないばかりでなく、飛ばされると他の人への凶器となるのでNGです。レインウェアを準備しましょう。雨具は風よけにもなるので、すぐに取り出せる所にパッキングしておきましょう。

4. 吸湿速乾性のアンダーウェア

下着はとても重要です。日中歩いて汗を沢山かきますが、下着が濡れて乾かないと、夜あるいは雨で冷え込んだ際に急激に体温を奪い、酷い場合には低体温症の原因にもなります。綿100%のものは安価で汗もよく吸ってくれますが、乾きにくいので、ポリエステルなど吸湿速乾性の高い素材のものがお奨めです。

また、山小屋は非常に混み合うので、下着を交換するのを諦める人もいますが、山小屋に到着したら早めに交換して汗もきちんと拭くことが大切です。濡れたままの状態にならないようにして下さい。

5. 登山靴

運動靴でも登山は可能ですが、バランスを崩すと足首を痛めるので、踝(くるぶし)まで隠れるハイカットのトレッキングシューズがお奨めです。なお、暫く履いていない運動靴で登ったら、靴底が剥がれたというケースもあります。必ず事前にチェックしましょう

②装備・服装編2に続きます。

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2018年07月16日

夏到来!安全で楽しい富士登山を!!①計画・アプローチ編2 [富士山レンジャー]

こんにちは! 富士山レンジャーです。

前回の①計画・アプローチ編1の続きです。

[計画・アプローチ編]

4. 自分の体力を考えて1日の行動時間は余裕をもって。

昔、山登りの経験があって暫く山から離れていた人が、「久々に古い山友と富士山に登ろうと思って...」と富士山に登る方をよく見掛けます。最近のご自身の体力を踏まえて、時間に余裕のある計画を立てているのなら良いのですが、中には昔の感覚で「これくらい行ける」と過信して無理な計画で行こうとする方もいます。

ぜひ今の自分の体力にふさわしい無理のない計画を立てましょう。少なくとも計画段階では、夕方4時前には目的地の山小屋に着いているのが望ましいです。

5. 山小屋の予約はお早めに。

日程計画が立ったら、早目にした方が良いのが山小屋の予約。たった2ヶ月ちょっとの開山期間に28万人以上(平成29年度実績)の登山者が訪れるので、山小屋の予約もすぐにいっぱいになります。弾丸登山をしてしまう理由も「山小屋の予約が結局取れなかったから」というケースが少なくありません。早めに山小屋を予約し、どこもいっぱいだったら弾丸登山を強行するのではなく、別な日程で調整するゆとりを持ちましょう。

6. 登山計画の提出を。

富士山5合目は観光客が大勢いるので、何となく「登山」に対する意識レベルが下がりがちで、登山届を出さずに登る人も少なくないですが、富士山は日本一の高山である事を忘れてはいけません。

登山届を紙で作成し、スバルライン5合目の総合管理センター内の警察詰所に提出するか、Compassなどの登山計画作成・提出アプリを使って提出するようにしましょう。

参考) Compass(コンパス)https://www.mt-compass.com/

7. 天気予報をしっかりチェック

出発前日には必ず天気予報をチェックし、危ないと判断したら、山行を中止する勇気を持ちましょう。特に旅行日程の中に登山を組み込んでいる人や仕事の関係で他の休みが取れない人など、天気が悪くても強行してしまう人がいますが、富士山は5合目以上では基本的に吹きさらしで逃げ場が無くとても危険です。

天候を客観的に見極めて判断しましょう。

次回、装備・服装編をお送りします。

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2018年07月13日

夏到来!安全で楽しい富士登山を!!①計画・アプローチ編1 [富士山レンジャー]

こんにちは! 富士山レンジャーです。

山梨県側は7/1から、静岡県側は7/10から富士山が開山し、いよいよ夏山シーズン到来です。今年は富士山世界文化遺産登録5周年の記念の年。この夏、富士登山を計画されている方もいらっしゃるかと思います。

富士山の標高は日本一。麓ではうだるような暑さでも山頂付近では肌寒く、さらに夜間は冷え込みます。また、山の天気は変わりやすく、登り始めは良く晴れた天気でも、午後には雷雨になることもしばしばあります。ぜひしっかりと準備をし、無理のない計画で、安全に、そしてマナーを守って富士登山を楽しんで頂けたらと思います。

あらためて、富士登山で注意したい幾つかの点をご紹介したいと思います。まずは計画・アプローチ編から。

[計画・アプローチ編]

1. マイカー規制について

7/10~9/10の期間、バス、ハイヤー、タクシー、軽車両など規制対象とならない車両以外は、富士スバルラインは通行できません。麓の富士北麓駐車場(\1,000/回)に停めてシャトルバス(有料)等をご利用下さい。渋滞緩和と排気ガス抑制のため、ご理解とご協力をお願いします。

詳しくはこちらでご確認下さい。

http://subaruline.jp/eigyou/my_car.html

2. STOP弾丸登山!

『弾丸登山』とは、五合目を夜間に出発し、山小屋に泊まらず夜通しで一気に富士山頂を目指す登山形態です。十分な休息を取らずに高峰を目指すため、体調を崩す登山者が後を絶ちません。疲労している状態での夜間登山は、事故を起こす危険性も高まります。

ぜひ安全な登山行程を計画するようにお願いします。

3. 登山者数の平準化へのご理解とご協力を。

世界文化遺産・富士山の登山者混雑を回避するため、特に混み合う吉田口と富士宮口の2登山道に、1日当たりの登山者数を4,000人と2,000人とする指標を設ける事になりました。入山規制はありませんが、指標を目安に平準化を図っています。

富士登山の混雑予想カレンダーなども出ていますので、参考にして渋滞・集中を避けた快適な山旅を楽しんで下さい。

http://www.fujisan-climb.jp/info/congestion_info.html

  1. 計画・アプローチ編2に続きます。

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2018年07月09日

富士山レンジャー写真展 各所にて開催! [富士山レンジャー]

こんにちは!
富士山レンジャーよりお知らせです。

  今年は、富士山世界文化遺産登録5周年の年。この夏、富士登山を計画したり、
富士山の見える観光スポットを訪れる予定の方もいらっしゃるかと思いますが、
そんな方にオススメなのが、現在 下記の各所にて絶賛開催中の 『富士山
レンジャー写真展2018』です。レンジャーの活動や富士山の自然、環境問題など、
実際に目にしたシーンをパネルにて
紹介しています。
  ぜひお立ち寄り頂き、今の富士山を感じて頂ければと思います。

■モンベル渋谷店
  展示期間: 7/7(土)~7/22(日) ※終了しました。
 
※7/22(日)には富士山レンジャーによる富士登山セミナーも実施。

D3NP9A_180706_1352_5写真展(渋谷モンベル)搬入.jpg

開催地情報:
https://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=618851

■甲府/エルク
 展示期間: 7/2(月)~7/31(火) ※終了しました。
D3NP9A_180702_1459_写真展エルク搬入.jpg

開催地情報:
http://www.elkinc.co.jp/


■中央自動車道/談合坂SA(下り)
 展示期間: 6/29(金)~8/30(木) ※終了しました。
D3NP9A_180708_1940_写真展(談合坂SA)確認.jpg

開催地情報:
https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=97


9月以降も写真展は各所にて開催していきます。お楽しみに!!
富士山レンジャー写真展2018の年間開催予定はコチラ。
http://www.yamanashi-kankou.jp/blog/2018/06/2018.php

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2018年07月02日

農産物直売所イベント情報が掲載されています! [イベント]

皆さんこんにちは。

農政部 販売・輸出支援室の桑田です。

夏真っ盛りの7、8月、県内の農産物直売所では様々なイベントを開催しています。

山梨県では、子育て世代向けフリーペーパー「Linkids(リンキッズ)78月号」(ParuPi株式会社発行)に県内の農産物直売所のイベント情報を掲載しました。

LK(1).jpg

Linkids(リンキッズ)は、県内市町村の図書館、一部の銀行やコンビニなどで配布しています。

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県内の農産物直売所についてもっと詳しく知りたい方は、農産物直売所ガイドマップを御利用下さい。

山梨県内の72箇所の直売所の位置がわかる全県マップ付きです。

詳しくは、山梨県のホームページを御覧ください。

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URL http://www.pref.yamanashi.jp/nou-han/chokubai/guidemap.html

地域の農家が丹精込めて作った農産物を豊富に取り扱う農産物直売所の情報をキャッチして、ぜひお出かけ下さい!

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