2018年8月アーカイブ

2018年08月17日

ハローキティが山梨の見どころをYouTubeでご紹介! [ハローキティ]

みなさん、こんにちは!

やまなしものがたり編集の家登です。

今日は、やまなし観光ナビゲーターの「ハローキティ」が山梨の観光スポットを案内するYouTube動画をご紹介します。

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■ YouTube動画「ハローキティと大好き山梨ぶらり旅 vol.1 甲府市・中央市篇」

https://www.youtube.com/watch?v=xEFKgchXV_w

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今回、ハローキティは「涼しい・美味しい・楽しい」のテーマのもと、甲府駅を起点に甲府市・中央市の観光スポットを訪れました!

hello_kitty_vol1_open_ap.jpg夏の暑さを忘れる楽しい旅だったようですよ。

hello_kitty_vol1_jewel_aphello_kitty_vol1_rope_aphello_kitty_vol1_corn_ap皆さんも動画をご覧になって、キティの訪れた山梨の観光地を巡ってみてはいかが?

お待ちしています!!

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■ YouTube動画「ハローキティと大好き山梨ぶらり旅 vol.1 甲府市・中央市篇」

https://www.youtube.com/watch?v=xEFKgchXV_w

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2018年08月04日

夏本番! 安全で楽しい富士登山を!!③マナー&ルール・緊急対応編2 [富士山レンジャー]

こんにちは! 富士山レンジャーです。
前回の③マナー&ルール・緊急対応編1の続きです。

[マナー&ルール・緊急対応編]
4. 山小屋(吉田ルート)での注意点

・まず前回の同編1に記したとおり、富士山5合目以上は「特別保護地区」であり、自然公園法で厳格に守られています。そのため、幕営禁止(テント設営禁止)となっています。御来光を見るために9合目や山頂でテントを張る登山者が時折いますが、違法行為です。きちんと山小屋に宿泊して下さい。

・沢の無い富士山の山小屋では、水は非常に貴重です。また同様に"スペース"も非常に貴重です。そのため7合目以上の山小屋では程度の差はありますが、殆どの場合、寝床は非常に狭く、寝袋分のスペース(布団の縦半分位)しか自分のスペースはありません。山小屋に着いたらまず自分の荷物を整理して、夜中にガサゴソしないで済むようにしましょう。
また、疲れたからといって山小屋に着くなり寝てしまうという人もいますが、高山病予防の観点からあまりお奨めしません。寝ると呼吸が浅くなってしまうため、まだその標高に体が順応していないうちに寝てしまうとかえって高山病に掛かり易くなってしまいます。体は休めますが、荷物整理をしたり、景色を楽しんだりしながら、(深呼吸するなど)呼吸を意識して過ごすのが高山での過ごし方のコツです。

・夜中はなかなか眠れないことが多いです。特に富士山が初めての人はドキドキしているし、狭くて鼾がうるさく、また位置によっては小屋の電球が夜中じゅう点けっ放しで眩しかったり、慣れた布団の環境とはほど遠いので睡眠不足となり、それが祟って翌日高山病になってしまうことがよくあります。不安な人は耳栓やアイマスクを用意しておくと良いかもしれません。

・御来光を山頂で見たいという人が圧倒的に多いので、山小屋の標高にもよりますが、大体深夜の2時頃にはみんな起きだして準備をし始めます。但し、「みんな起きているのだから、多少煩くても問題無いだろう」と大きな音を立てるのはマナー違反。山小屋でゆっくり御来光を見て、それから登頂を目指す人もいます。先述のとおり睡眠不足は高山病の元。ご配慮願います。
特に耳障りなのが、レジ袋のクシュクシュ音。富士山以外の山小屋でもそうですが、注意をしましょう。

5. トイレチップについて

富士山の5合目以上にあるトイレは、山小屋も、山頂や登山道の公衆トイレも全て「環境配慮型」です。牡蠣殻などを用いた分解型や燃焼型など様々なタイプがありますが、どれも維持管理費がとても掛かるため有料です。(山頂公衆トイレ=300円, それ以外=200円(山小屋宿泊者の場合はその山小屋のルールに従って下さい)) 小銭を準備しておきましょう。
なお、富士山の保全協力金はトイレの新設・修繕に使われる事はあっても日常の維持管理には使われません。トイレチップが維持管理には欠かせませんので、ご理解とご協力をお願いします。

6. 高山病に掛かってしまったら

高山病の予防の観点では既に書いていますが、もし高山病に掛かってしまったらどうするか?
高山病になるとめまいや頭痛、吐き気がします。無理せず、一旦登るのを中断して深呼吸をしたり、水分を補給するなどして高度順応を図って下さい。特に女性の方でトイレが近くなると嫌だからと水分を摂らないで頑張る人がいますが、高山病対策には水分補給は不可欠です。
もし暫く経っても一向に症状が改善しないようなら、一旦高度を下げ、必要なら下山も覚悟して下さい。高度を下げれば血中酸素濃度は上がり、大抵の場合は治ります。とにかく無理は禁物です。山は逃げませんから、登頂に固執せず、またの機会にチャレンジしましょう。

7. 突然の雷雨あるいは噴火に見舞われたら

上りの登山道ならとにかく近くの山小屋に避難して下さい。下りの下山道には山小屋はありません。連絡道を使って上りの登山道側に行くか、もしくは8合目と7合目の中間地点にある緊急避難所に避難して下さい。7合目よりも下の場合は登山道上にあるシェルターに避難して下さい。7合目より上の下山道で緊急避難所等への避難も困難な場合、下山道でも谷側ではなく山側でなるべく背を低くして身を隠して下さい。
慌てず、携帯ラジオ等で情報収集しながら慎重に行動して下さい。
七合目緊急避難所.jpg

8. 傷病者が発生したら、仲間とはぐれてしまったら

安全対策現地連絡本部(5合目総合管理センター内)に連絡下さい。
0555-72-1477 (開山期間中 24h対応)
その際、現在地をスムースに伝えられるよう、山小屋の名前や近くにある標識のナンバーを確認しておくと良いでしょう。
傷病者の場合、5, 7, 8合目にある救護所(開設期間に注意)で対応可能であれば、そこでの処置となりますが、無理な場合、クローラー(運搬車)で5合目まで下ろし、そこから救急車で搬送となります。富士山は気流が安定しない為、ヘリ搬送は基本的にできません。また、クローラーでの搬送も台風や大雨の場合には出動できない場合もあります。時折揉める事がありますが、クローラー搬送は有料です。予めご承知おき下さい。
クローラー.jpg

どうでしたか。後半はもしもの話だったので、少し不安に思ったかも知れませんが、もしもの時はどうすれば良いかも含めて理解しておくと、より安全に山を楽しめると思います。
最後に是非しっかりと事前準備をし、安全かつマナー&ルールを守って、富士登山に臨んで下さい。思い出に残る素敵な山旅となる事を富士山レンジャー一同祈念しています。

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2018年08月03日

夏本番! 安全で楽しい富士登山を!! ③マナー&ルール・緊急対応編1 [富士山レンジャー]

こんにちは! 富士山レンジャーです。
安全で楽しい富士登山をしてもらうため、数回にわたって夏の富士登山で注意したいポイントをお伝えして来ましたが、最後はマナー&ルール・緊急対応編です。実際に登山に臨まれる際に、ぜひ頭の片隅に入れておいて頂きたいと思います。

[マナー&ルール・緊急対応編]

1. 必ず山行計画をメンバー全員で共有しよう。

富士山登山ルート
https://www.camp-outdoor.com/tozan/fujisan/fujisanmap.pdf

富士山の4つの登山道はガイドラインで案内地図や標識等で色が決められており、吉田ルート(黄)須走ルート(赤)御殿場ルート(緑)富士宮ルート(青)となっています。必ず登山に参加するメンバー全員が何色のルートを登り、どこに泊まり、どのような行程で行くのか理解しているようにして下さい。
時々、パーティの中で登山の企画者だけがルートや行程を把握し、同行者はただ「あの人にくっついて歩いて行けば良い」と思っている人たちに会う事があります。酷い時には、行きの車で寝ていて何処の登山口から登ったのかも覚束ないというケースもあります。必ず出発前に今一度、山行計画をメンバー全員で共有しましょう。

2. 富士山5合目以上は「特別保護地区」です。

富士山に足を踏み入れる前にぜひ認識しておいて欲しいことがあります。富士箱根伊豆国立公園に属する富士山は、自然公園法によって五合目以上と青木ヶ原樹海が「特別保護地区」に定められ、ここでは動植物の採取・捕獲はもちろんのこと、落ちている熔岩などの岩石や枝なども環境大臣の許可がないと持ち出すことは出来ません
よく「生きている動植物を取るわけじゃない。落ちている石ころ一つ取って何が悪い」と言う人がいますが、富士山は開山期間中の8合目以上への登山者だけでも、年間28万人もの人が訪れます。5合目までの観光者も含めたらもっと多いでしょう。想像してみて下さい。これだけの人が「自分一人くらい、石ころ一つくらい」とみんなが好き勝手に石や枝を持ち去ったら...。それが何年もずっと続いたら...。たった一人にとっては「これくらい」の事でも大勢の人が同じことをしたら、あっという間に富士山の環境は変えられてしまいます。だからルールがあるのです。
ぜひ、富士山の自然環境を守る意識を持って富士山に臨んで下さい。

3. 登山道(吉田ルート)での注意点

・吉田ルートは、6合目穴小屋の登下山道分岐から上は上りと下りとでルートが違います。上りは7合目より上には山小屋が点在し、水の購入やトイレに行くことが可能ですが、下山道は本8合目/ 下江戸屋の分岐から7合目公衆トイレまで、トイレは無く、また水の購入に至っては、5合目スバルラインに帰り着くまでありません。♪行きはよいよい帰りは... とならないように必ず下山前にトイレを済ませておくこと、下り分の水を確保しておくことを第1に覚えておいて下さい。

・2点目ですが、下りルートでは一箇所、絶対に間違えてはいけない分岐があります。それは先述の本八合目/下江戸屋にある、須走口と吉田口との分岐です。吉田口(スバルライン)に下りたいなら、左に曲がり下江戸屋の前を通過して下さい。須走口(ふじあざみライン)に下りたいなら、右に曲がってそのまま下って下さい。もし何人かで登っているなら、必ずここで一度全員集合して、確実に全員が同じルートで下りられるようにすることを強くお奨めします。
下山道下江戸屋分岐.jpg

・ルートに関してもう1点。8合目太子館や白雲荘、本8合目トモエ館の所等には、ブル道である下山道から山小屋への物資供給の為の連絡道があり、下山道とのアクセスが可能です。途中で登山を断念する際、また下山中にアクシデントがあり救護所に行く必要がある時等に使えます。
但し、全てのブル道が通行可能という訳ではありません。人とのすれ違いに十分な道幅が確保できない等の理由から立入禁止になっているブル道もあります。心配な場合には山小屋に確認するようにしましょう。
また、連絡道や下山道でクローラー(運搬車)とすれ違う事が稀にあります。その場合は、クローラーが一旦停車して山側を通り抜けるのが基本ですが、道の状況等もあるので、運転者の指示に必ず従うようにして下さい。

・4点目はヘルメット着用の推奨です。上りでは7合目花小屋以降岩場が連続します。また頂上のお鉢巡りおよび下山道では落石や転倒の危険があります。「噴火のためのヘルメット」と確率の低いリスクへの対応と思われがちですが、現実的に起こりうるリスクへ対応するため、着用をお奨めします。(最低でも即座に出せるようにしておきましょう)
装備編2でも書きましたが、6合目安全指導センターにてヘルメットの貸出しもあります。合わせてご検討下さい。

・5点目は上りでの岩場についてです。前述のとおり、7合目以降岩場が連続しますが、岩場の両脇にはロープが張られています。これは登るのを補助する為に付いているのではなく、登山道の内と外の境界を示すためのものであり、体重を掛けると抜けてしまう危険があります。岩場を登る際にはロープに頼るのではなく、しっかりした岩を選んで、掴んで進むようにしましょう。
また、基本的に登下山道は分かれているので、下山者とすれ違うことは少ないですが、8合目より手前で断念して引き返す人たち等、たまに下山者と岩場ですれ違う事があります。そんな場合は、互いに譲り合って上手に行き来しましょう。

・最後も重要な点ですが、夜間の懐電歩行です。御来光前に山頂を目指す際にヘッドランプを点灯させるのは当然ですが、シーズン中は混み合い、9合目付近では渋滞が発生します。はやる気持ちは分かりますが、吉田ルートではどこからでも御来光を拝めるので、「最悪、山頂で御来光が見れなくてもいい」という心のゆとりを持ちましょう。焦るあまり、無理な追い越しをしたり、ましてやルートを外れて斜面を直登するのは大変危険な行為なので絶対にしないで下さい。

③マナー&ルール・緊急対応編2に続きます。

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