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吉田胎内樹型(よしだたいないじゅけい)

エリア:富士山・富士五湖

カテゴリ自然/天然記念物

富士山世界遺産構成資産(平成25年6月登録)
いまから1000年以上も前の937(承平7)年の富士山の噴火の際に流出したとされる溶岩流の東端に形成された吉田胎内。いくつもの樹木が重なり合って複雑な樹型を作り、それの形ゆえに女性の胎内に例えられ、胎内信仰に繋がっていきました。吉田胎内は富士山を訪れた修行者たちから祈りの対象となり、富士講の講者や御師たちによって守られてきました。現在も一年に一度、吉田胎内祭が開かれています。また、周囲に点在する60以上の樹型を含めた吉田胎内樹型群として、国の天然記念物に指定されています。
※胎内樹形の保護と安全性の観点から入口に柵をしており、常時公開はしておりません。

溶岩が流れ下る際に樹木を取り込んで固化し、燃えつきた樹幹の跡が空洞として遺存した洞穴を溶岩樹型と言います。
そのうち、内部の形態が人間の内臓を刳り抜いた胎内に似たものが「御胎内」と呼ばれて信仰の対象となり、「胎内巡り」と称して洞内を巡る信仰行為が行われるようになったのです。
吉田胎内樹型及び船津胎内樹型は、その代表的な事例です。
両者は吉田口登山道に近接して存在したことから、多くの富士講信者によって重視され、一連の霊地として位置付けられました。
胎内巡りを行う富士講信者は、登拝の前日に「御胎内」を訪れ、洞内を巡って身を清めました。
その後、御師住宅に戻って、翌日の登拝に備えたのです。
富士山の北麓に位置する吉田胎内樹型は、1892年に富士講信者によって発見され、巡礼の場となった溶岩樹型です。
洞穴内には、浅間大神の化身であり、富士山の祭神である木花開耶姫が祀られています。
また、吉田胎内樹型を含む溶岩樹型は、生命の起源となる母胎の臓器にも似ていることから、やがて安産祈願の対象ともなり、火山が生んだ造形における信仰行為の実践を通じて、人々の間に自然との共生を重視する伝統を育んだのです。

基本情報

郵便番号

403-0005

住所

富士吉田市上吉田剣丸尾5590

アクセス

中央自動車道河口湖ICから30分、そこから徒歩で30分

備考

専用駐車場はありません。
4月29日の胎内祭の時のみ一般公開しています。胎内祭以外の日に見学を希望される方は富士吉田市教育委員会 歴史文化課(0555-24-2411)までお問い合わせ下さい。

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施設情報

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お問合せ先

名称

富士吉田市富士山課

電話番号

0555-22-1111

メールアドレス

fujisan@city.fujiyoshida.lg.jp

関連情報

記載されている情報は、2024年9月9日現在のものです。
記載内容は予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。
最新の情報は、各施設などに直接お問合せください。

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