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カテゴリ: 文化・歴史/史跡
富士山世界遺産構成資産(平成25年6月登録)
須山口登山道(現在の御殿場口登山道)は、『信仰の対象』としての富士山の顕著な普遍的価値を証明する上で不可欠の構成要素です。
須山口登山道(現在の御殿場口登山道)は、富士山の南東麓に位置する須山浅間神社を起点とし、山頂の南東部へと至る登山道です。
その起源は明確ではないが、15世紀末期の『廻国雑記』には「すはま口」という記述が見られ、須山口登山道を指すものと考えられています。
1707年には、登山道の至近の位置において宝永噴火が発生したため、壊滅的な被害を受けました。その後、部分的に経路が変更され、登山道の全体が復興したのは1780年のことでした。
登山道及び山頂部の井戸である銀明水は、須山浅間神社及びその所在地である須山村(現裾野市須山)により管理されてきました。
登山道沿いの随所には、村山浅間神社(興法寺)の修験者によって使われた行場・参拝所が残されているほか、一合目付近の登山道沿いには、登拝の際に道者が立ち寄ったとされる風穴の須山御胎内が存在します。
須山口登山道を使って登拝を行った道者の数については、1800年(御縁年)に約5,400人、1840年代前半に約1,700人、1860年(御縁年)に約3,600人であったとされています。
1883年には須山口登山道の二合八勺(標高2,050m)の地点に接続する御殿場口登山道が拓かれ、1889年には東海道本線が開通したことから、須山口登山道よりも御殿場口登山道の利便性が高まりました。
さらに、1912年には須山口登山道の一部が陸軍演習場の区域に取り込まれて使用不可能となったため、須山口登山道による登拝活動は完全に衰退してしまいました。
二合八勺(標高2,050m)より下方において、御殿場口登山道が設けられる以前の須山口登山道を確認できる区間はごく一部に限られています。須山口登山道としての資産の範囲は、現在、「御殿場口登山道」の名称の下に使用されている二合八勺以から頂上にかけての区間及び遊歩道として整備された須山口登山道の一合目付近(標高1,435m~1,690m)の区間の2箇所から成ります。
紅葉の見ごろ:9月下旬から10月中旬
住所 |
他県静岡県御殿場市 |
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アクセス |
JR御殿場線御殿場駅から車で35分 |
駐車場 |
普通:3台 |
備考 |
バス利用について、富士急行バスは5月中旬~10月中旬の土日のみ運行 |
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名称 |
静岡県御殿場市観光交流課 |
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電話番号 |
0550-82-4622 |
メールアドレス |
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ホームページ |
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関連情報 |
記載されている情報は、2024年4月12日現在のものです。
記載内容は予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。
最新の情報は、各施設などに直接お問合せください。
ホーム > 須山口登山道(現:御殿場口登山道)