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現在、山梨県立文学館にて開催中の特設展『作家の愛用品』。
作家が、作品の執筆や、日常生活など様々な場面で愛用していたモノを通じて、作家の暮らしや作品に思いをはせ、作家を身近に感じてもらう展覧会です。
樋口一葉の日本髪を飾った髪飾り
飯田蛇笏の句会用の硯。重ねて持ち運ぶことができる
芥川龍之介が使用した革製の財布
※展示室では動画も公開中!
芥川龍之介使用の革製財布の内側を紹介した動画は
下記よりご覧ください。
山梨県立文学館ツイッター(外部リンク)
→外側からは想像もつかない華やかな織物が!
太宰治の「創作年表」ノート
出版社からの依頼が記されており、甲府空襲に遭った際には、持って避難したノート
深沢七郎の愛用のギター
「古稀」(左)、「瑞雲」(右)
プロのギタリストとして活躍しながら、小説の新人賞に応募し作家デビューを果たした深沢七郎。
写真のギターは、バイオリン製作で東洋のストラディバリと呼ばれた宮本金八が製作した名品。
各作家の原稿も展示されています。注目したいのは、400字詰めや200字詰め、ルビ罫の有無、罫線の色など、作家によって異なるオリジナルの原稿用紙が使われているところです。
村岡花子「眠られぬままに」の原稿
作家の名前が入っている
山本周五郎の原稿
20字×10行横長のマス目でルビ罫が無い用紙
林真理子「みんなの秘密」原稿
左下に名前がある専用の原稿用紙
作家の愛用していた品から、その時代背景や、どんな生活をしていたか、作家の趣味などを伺い知ることができます。
その作家の生き方にも繋がっていて、作品だけでなく作家自身に興味が湧いてきます。
なかなか普段は見ることのできない愛用品たち。
この機会に愛用品を通じて作家の世界観を感じてみませんか。
特設展『作家の愛用品』
※くわしくは、山梨県立文学館の公式ウェブサイトをご覧ください。
ホーム > 山梨県立文学館 特設展『作家の愛用品』