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山梨県立美術館で開催中の
『栗田宏一・須田悦弘展 -Contentment in the details-』。
2人は山梨県笛吹市の出身で、日本での数多くの発表に加え、国際的にも活躍している現代アーティストです。
今回、その展示作品の一部をご紹介します。
栗田宏一《SOIL LIBRARY / JAPAN 1000》2020年
栗田宏一さんは全国を旅しながら25年かけて、旧市町村3233のすべての土を採集しました。
その中の1000種類の土が展示されています。
土の色は茶色だけではない、こんなに多彩であることに驚き、その美しさに見入ってしまいます。
栗田宏一《SOIL LIBRARY / YAMANASHI》2020年
栗田宏一《SOIL LIBRARY / YAMANASHI》2020年
瓶に詰めた、山梨県内各地の土がきれいなグラデーションで並べられています。県内だけでも場所によって様々な色が。
栗田宏一《SOIL LIBRARY / JAPAN(7920)》2020年
色鉛筆のように見えますが、日本全国の土が都道府県別に展示されています。
山梨や自分にゆかりのある地域の土を探したり、各県の色味の違いを見るのも面白いですね。
須田悦弘《芙蓉》2012年 千葉市美術館寄託
須田悦弘さんの作品は、全て木でできており、花であれば花びら、葉、茎など別々に彫ったものを貼り付けて1つの作品になっています。
須田悦弘《睡蓮》2002年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵
靴を脱いで構造物の中に入って鑑賞します
須田さんの本物と見間違うような精巧な木彫りの作品は、思いがけない場所に展示されています。
意外な場所に配置されることで空間に対する私たちの感覚がいかに変わってしまうかを示しているのだそう。
ぜひ探してみてください。
須田悦弘《雑草》2020年
須田悦弘《桔梗》2020年
須田悦弘《朝顔》2020年
2人の作品は、私たちの日常の視点を変える気づきを与えてくれます。会期は2021年1月31日まで。
作品はカメラやスマホでの撮影も可能なので、ぜひ鑑賞しながら写真に収めてみては。
『栗田宏一・須田悦弘 展 - Contentment in the details -』
※くわしくは、山梨県立美術館のサイトをご覧ください。
ホーム > 写真撮影も楽しめる!色とりどりの土と、木彫りの植物のインスタレーション【県立美術館】