曽祖父の代からわさび作りに携わり、その受け継いだわさび田で栽培を続けているという、木下さつきさん。多摩源流の清らかな水が流れる、空気の澄んだ山の中に、木下さんのわさび田があります。わさびは木下さんにとって、気付いたらそばにあった当たり前のものでした。「日常過ぎて、自分でもよく分からないけれど、でも例えば他のことはやめても、わさび田には行きたいなって思う感覚があります。お世話するのがなぜか楽しくて。自分の子供みたいな感じでしょうか。姪っ子にも、おばちゃんはわさび田が好きなんだねって言われます。夏は特に、水に触れると冷たくて気持ちがいいんですよね」。
生産者の木下さつきさんと、
「多摩源流温泉 小菅の湯」支配人の古菅芳勝さん
肌がツルツルになる「美人の湯」として評判の高い、「多摩源流小菅の湯」にて、支配人を務める古菅芳勝さん。村では昔からわさび作りが盛んで、自身の家も子供の頃はわさび栽培をしていたそうです。「手付かずの自然が残るこの地域は、やっぱり水がきれいで柔らかく感じます。都心に暮らしたこともありますが、こちらに帰って来て水の質が全然違うことを実感しました」。2017年の秋から、この村の特産品であるわさびの魅力を知ってもらいたいと、施設内のレストランで新しいメニューを開始。「わさびには美肌や免疫力アップなど、美容効果があるようです。温泉と一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです」
山深い多摩川の源流にある小菅村は、村の95%が森林。美しい景観と森の恵み、清らかな水がこの村の特色です。豊かな自然の中で、古くからわさびが自生し、江戸時代中期頃から、栽培が始まったと言われます。渓谷から湧き出る清流で自然のままに育ったわさびは、風味豊かでしっかりとした辛味があり、上質であると好評です。「山の湧き水はどの季節も温度が一定なので、夏は冷たく、冬は温かく感じます。この温度がわさび栽培にも大切です。あと森の中で日差しがチラチラと当たる、木漏れ日くらいがわさびの成長にちょうどいいです」と木下さん。春の時期だけ楽しめる、わさびの花も産地だけの味覚。さっと茹でて醤油漬けにすると格別だそうです。
わさびそのものの味をシンプルに味わえるよう、
2017年より新メニューとして始まったわさび丼。
まずは何もつけず、ごはんとわさびだけで
素材の味を確かめてみてください。
次におかかやのり、ネギなどをお好みでかけて、
味の変化を楽しんでみましょう。
秩父多摩甲斐国立公園の山々に囲まれた小菅の湯。都心からは約2時間、東京と山梨の県境に位置し四季折々の自然を楽しむことができます。
お一人様で楽しめる贅沢なひとときをお愉しみいただけます。源泉かけ流しです。
週変わりでハーブ風呂や薬草風呂などが楽しめます。何度訪れても楽しむ事ができるお風呂です。
〒409-0211
山梨県北都留郡小菅村3445
TEL:0428-87-0888
http://kosugenoyu.jp