子供の頃からこの土地に住み、竹林の手入れを続けている佐野年康さん。山道をずんずん登った高台に自宅と竹林があり、青々とした若竹がすっと繁る、気持ちの良い場所です。「南部町のこの辺りは日差しが柔らかく、竹が育ちやすい地域なんだよねえ。土の力も大きい。この土地で採れるたけのこは、えぐみがないのでぬかが必要なく、お湯で茹でるだけでおいしいんだよ」。採れたてをそのまま味見してみると、みずみずしくて透明感のある甘み。あまりに甘いので、外に置いておくと虫たちが集まって来るんだとか。たけのこを茹でたり、瓶詰めを作ったりするのは妻の睦子さんの仕事。夫婦二人三脚で作業を行っています。「この竹林はね、お父さんと私の魂が入っているのよ。作るものに出ちゃうから、私たちが仲良くしていないとね」と笑顔の睦子さんです。
たけのこ生産者の佐野年康さんと睦子さん
「食のテーマパーク」をコンセプトに、2018年7月にオープンした「道の駅なんぶ」。たけのこを始め、南部茶、柚子、生姜など、アイデアを凝らした地元の特産品を販売し、南部町を元気にすることを目的としています。レストラン「南部よろこび茶食堂」では、たけのこメニューを開発。「南部町のたけのこは育ちが良く、幹が太いと感じます。できるだけ素材の良さを生かして、あまり手を加えないようにし、香りや食感を楽しんで頂けたら嬉しいです」とシェフの堀内武夫さん。直接お客様の顔が見え、喜んでもらえることが仕事の醍醐味だそう。これからもさらに改良を加え、新たなたけのこメニューをもっと増やして行きたいそうです。
南部町は山梨と静岡の県境に位置し、両方の食文化が入り混じるユニークな地域。そして昔から、たけのこの産地として有名です。毎年春にはたけのこ狩り体験や、たけのこ祭りが開かれるほど。「ここに住む人々のたけのことの接し方で、産地だなあと感じます。採れたてのおいしさを知っているんですよね」と道の駅なんぶの副支配人、中込順也さん。山梨というと日照時間が長いイメージですが、この地域は富士山の脇を流れる清流、富士川の恵みと、山間の程よい柔らかな日差しが、良質なたけのこを育ててくれるそうです。
レストランでも人気の高いメニュー。
たけのこのシャクシャクした食感と風味が、
モツの濃厚な旨味とぴったりマッチして、
ごはんのおかずにも、お酒のつまみにも、
ついつい箸が進んでしまいます。
南部茶をふんだんに使った、上品でやさしい口どけのお菓子です。お茶を贅沢に味わう「よろこび」のひと粒をお愉しみください。モンドセレクション金賞を受賞しました。
極上のなめらか食感!フルーティーな和三盆糖糖蜜シロップをお好みで。口の中で広がる南部茶の香りもお愉しみください。
いろんな食感と味が一度に楽しめる超豪華な盛合せ。中トロ、ビントロ、ねぎトロのトロ3種が主役です。
〒409-2211
山梨県南巨摩郡南部町中野3034-1
TEL:0556-64-8552
http://www.michinoeki-nanbu.com/