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更新日:2021年7月26日
創業136年目を迎える老舗ワイナリー。イギリスのワイン専門誌「Decanter」が主催する世界最大のワインコンクール「Decanter World Wine Awards 2021」で同社の「光 甲州 2018」が“プラチナ賞”を受賞し、注目度が急上昇しているワイナリーです。醸造設備は国の登録有形文化財に認定された石造りの発酵槽から最新のものまで揃い、出来上がるワインの味わいは多彩。1年中様々な作業が行われているワイナリーをソムリエが案内する見学ツアーは2名から申し込むことができます。
世界最大の国際ワインコンクール「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2021」にて、自社農園で栽培した甲州ブドウのみで造る「光 甲州2018」が「プラチナ賞」を受賞。ルミエールは創業以来、ブドウの栽培からこだわりをもって向き合い続けている笛吹市のワイナリーです。
「私たちが目指しているのは、食事に寄り添うやさしい味わいのワイン。毎日の食事に合わせて楽しんでいただけるものです。土地や環境の特性を生かしてブドウ栽培やワイン造りを行うことで、ブドウの個性を自然に引き出すことを意識しています。開栓した瞬間からやわらかな味わいを楽しめるワインが多いのも、ルミエールの特徴だと思います」
こう聞かせてくれるのは、ソムリエの資格を持つ酒井勇治さん。ワインの魅力に惹かれ、山梨に暮らし始めたスタッフの一人です。
「今回プラチナを受賞した『光』は、自社農園のブドウだけで作ったルミエールの代表シリーズ。自社農園は雑草を生かし(草生栽培)、人工的に耕さない(不耕起)ほか、化学合成農薬を使用せず、なるべく自然に近い状態で栽培しています。梅雨の時期には雨が当たらないように、ブドウの房に一つひとつ手作業で雨よけの傘をかけるのも仕事です。自然が相手なので、思うような収穫量を叶えられないことも少なくありません」
仕込みは甲州の収穫量が少ないとされた2018年。厳選したブドウだけを用いて、丁寧に仕込んだことで、風味も品質も優れた銘醸に仕上がったと教えてくれます。
同社を訪れる際にぜひ参加していただきたいのがブドウ畑や醸造棟、文化財にも認定された「石蔵発酵槽」や地下セラーを見学できるツアー。30分コースと60分コースの2つのメニューが用意されています。
「笛吹市の景観や自社農園の様子はもちろん、醸造棟でも四季折々様々な様子が見られ、どの季節に訪れていただいても楽しめると思います。躍動感があるのは9・10月の醸造の最盛期。ワインについてゆっくりと話を聞きたいのであれば冬の時期もおすすめです」
ツアーの目玉は、国の登録有形文化財に認定されている「石蔵発酵槽」。明治時代に構築されたという石造りの発酵槽は大変強固で、10基のうち1基はいまだ現役。年に一度、約1万リットルの醸造が行われています。
「石蔵発酵槽」で造られる「石蔵和飲」は、いちごのようなアロマと柔らかなタンニンが特徴の赤ワイン。肉じゃがなどのしょうゆ味との相性も抜群です。
また、歴史ある建物をセラーとして利用しているのもルミエールの特徴。ステンレスタンクがなかった時代に建設されたコンクリートタンクは壁を取り除き、現在は樽発酵や樽熟成のセラーとして活用されています。
見学の後、ショップでの試飲も可能です。適温に管理されたワインを少しずつ楽しみ、お気に入りを選ぶことができます。スタッフにワインについてもっと詳しく聞いてみるなど、コミュニケーションを楽しみながらワインを選ぶことができるのもワイナリーの醍醐味の一つ。「石蔵和飲」のほか柑橘系の香り豊かな「甲州シュールリー」もスタッフがオススメする1本。瓶内二次発酵によるスパークリングなど、品質にこだわった多彩な味わいが揃います。
「ルミエールは、ワインが好きという理由で県外から移住してきた若い働き手も多い会社です。私たちのワインづくりのコンセプトは『食事に寄り添うワイン』。私たちのワインを気軽に、毎日の食事と一緒に楽しんでいただけたら嬉しく思います」
■今回ご紹介した企業情報
・企業名:ルミエール(https://www.lumiere.jp/(外部リンク))
・ショップ店長:酒井勇治(Yuji Sakai)
・施設住所: 〒405-0052山梨県笛吹市一宮町南野呂624
・電話番号:0553-47-0207
◎この記事を書いた人
小栗 詩織(おぐりしおり)
コピーライター/2015年10月よりフリーランスとして活動。県内外の企業の広告企画・SNS運用・コピーライティングに携わる
特産品の果物や伝統工芸品だけではなく、ワインや地酒など山梨の美味しいが揃っています。
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