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更新日:2022年6月15日
日本最大の料理レシピ投稿・検索サービスの「クックパッド」。“毎日の料理を楽しみにする”というミッションのもと、生産者と生活者をつなぐ生鮮食品のEC「クックパッドマート」なども展開しています。2020年秋にJapan CEOに就任した福崎康平(愛称:こっぺ)さんは、今年の3月末に山梨県甲府市に移住しました。なぜ山梨を選んだのか?その経緯を独占インタビューしました。
僕は、福岡市生まれで4人兄弟の末っ子。父親は1年の半分ほども出張する人だったので、お土産に各地の美味しいものを買ってきてくれて毎週のように食べていた。うちは、旅好きな家族だったので、スノーボードに行ったり、キャンピングカーで各地を巡ったりするうちに、食べ物を通じてその地域に興味を持つようになった。
小学校高学年になると、連れて行ってもらったレストランと同じものが食べたいと思い、自分で料理をするようになった。どうしたらお店の味に近いものが作れるか研究しながら料理をつくり、家族にも出してみたところ、喜んで食べてくれた。
高校は進学校だったため、勉強で忙しく料理を作る時間がなかったが、文化祭で自分で考えたメニュー(焼きそばやホットドッグ)を作って過去最高の売り上げ記録を打ち出し、たくさんの人が喜んでくれることに幸せを感じた。
この成功体験から、料理や食に携わることがおもしろく感じられ、今の仕事に繋がっているかもしれない。
大学に入ると、「こっぺ食堂」という名前で飲食店の空き時間やレンタルスペースを借りて店を開き、料理を振る舞った。
20歳のときには、1年間休学して海外旅行に行き各地で「こっぺ食堂」を開き、世界35か国の人と交流した。
ベトナムからスタートし、3か国目のスリランカではお金がないので道端で知り合ったおじさんの家に宿泊させてもらった。そこで蚊に100か所ぐらい刺され、デング出血熱にかかり3週間入院したこともあった。
訪れる国、訪れる国で出会う人の家に泊めてもらったりしながら、現地の食材で自分なりの料理を振る舞った。
「料理を勉強しているから料理を振る舞わせてくれ。僕の料理がおいしいと思ったら、この地域のおいしいお店を教えてほしい。」とお願いし、いろいろなお店に連れて行ってもらった。
旅も後半に入りヨーロッパに行った。デンマークでは、知り合った人を通じて牧場経営のお家に泊まった。言葉が通じなかったので身振り手振りで会話をし、そこのおじさんからたくさんの馬の肉をみせてもらった。飼っていた馬で、自分では愛情がこもってどうしても作れないからおいしく料理してくれと頼まれ、ハンバーグを作ってみんなで食べた。
アジアから中東、ヨーロッパを1か国1週間ほど滞在しながら巡った。
「こっぺ食堂」の旅に出る前に、クックパッド創業者の佐野陽光さんからの依頼で、出会う人と繋がりながら、現地の女性に家庭料理のレシピを聞いて集め、料理を通じて交流した。
この経験から料理で仕事をしたい、WEBサービスを作ったりできないかという想いが強くなった。