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更新日:2021年6月24日
富士山の麓で営む、地ビール醸造所&レストラン「ふじやまビール」。
ドイツのビールの専門家「ブラウマイスター」に本場ドイツの醸造技術の指導を受け、現在まで、その教えと手法を忠実に守り続けてきました。
ビールの仕上がりを大きく左右する水は、富士山麓という恵まれた環境のもと生まれた天然水を使用。ドイツ伝統の醸造技術で作るふじやまビールは、香りがひきたち、クセがなくスッキリとした味わいで、滑らかに喉を流れていき、飲みやすい。
はじける泡とはじける笑顔を引き出す「ふじやまビール」。美味しいビールができあがる理由には、こだわりの原料と製法、そして、ビール職人の熱い思いがあったのです。
原料は、富士山の天然水、麦芽、ホップ、ビール酵母、の4つのみ。ドイツビール純粋令に基づき醸造しています。
麦芽は、その年の大麦の出来により味にブレがでないよう、ドイツ(北半球)とオーストラリア(南半球)の大麦モルトを半分ずつブレンドして仕込みます。ドイツから直輸入した仕込み釜で麦汁を作成後、13度で低温発酵させることにより、ビール酵母以外の余計な菌が繁殖することを防ぎます。これにより、味に雑味がなくなり、クセがなくスッキリした味わいができあがります。純白の泡と爽快な喉ごしをつくりだすのは、麦芽由来の糖が発酵によってアルコールとともに生む炭酸ガスです。密閉タンクを採用し、自力で発酵し発生した炭酸ガスのみを溶け込ませるナチュラルカーボネーション製法により、きめ細やかでクリーミーな泡を作り出しています。そして、コクと旨味と風味を残すために、非加熱処理されたビールは他の成分が混じらないようにパッケージングして、こだわりの「ふじやまビール」が完成します。
ドイツから直輸入した仕込み釜
ナチュラルカーボネーション製法の密閉タンク
ドイツ(北半球)とオーストラリア(南半球)の大麦モルトを半分ずつブレンドして仕込みます
非加熱処理されたビールを貯蔵するタンク
ふじやまビールは、爽やかなホップの香りとくせのない飲みやすさが特徴の定番のピルス、フルーティーな香りと風味が特徴のヴァイツェン、芳酵なコクと香ばしい風味が特徴のデュンケルの3種類で、ブラウマイスターの教えを忠実に守り、1L缶と2Lサイフォン(瓶)だけで販売しています。また、期間限定で、一番搾り麦汁だけを使ったアルコール度数8%の「ピルスWボック」を販売、ファンにとって大人気の商品で、すぐに完売になるほどです。1L缶は、スクリューキャップで蓋を締めることができるので、炭酸が抜けず1日たってものどごしはそれほど変わらないので、ゆっくり、じっくり味わいたい時に便利ですし、少量しか飲めない人にとっても嬉しい。サイフォンの2L瓶は、ふじやまビールファン御用達の商品で、専用の瓶をお店に持参してお得に詰め替えをすることができます。家飲み需要はもとより、最近ではアウトドアブームもあり、富士五湖周辺のキャンプ場を利用するお客さんが、購入していくことが多いとのことです。
こだわりの1L缶(左)、2Lサイフォン(真ん中)
ビールグラス(右)
ドイツ製のビールサーバー
ふじやまビールをさらに美味しく飲むためにオススメなのが、レストラン「ハーベステラス」の特製スペアリブです。ふじやまビールに合うお肉を特製のスパイスで味付けしているので、ビールがすすみます。店内でもお土産品として「ふじやまビールのオリジナル骨つきスペアリブ」を販売しています。(公社)やまなし観光推進機構に所属するO氏(自称グレーマイスター)は語ります。「ふじやまビールのオリジナル骨つきスペアリブを電子レンジで3分30秒きっかり温めるんです。このスペアリブとピルスとの相性が抜群なんです!本当、3分30秒の感動ですよ!!」と、はじける最高の笑顔をいただきました。
レストラン「ハーベステラス」 天井が高く開放的な空間
取材・文/小川