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更新日:2022年12月15日
富士山の山頂部に後光のように太陽が輝く「ダイヤモンド富士」。いつでも、どこからでも見られるわけではなく(1)場所、(2)時季と時間(日の出と日没)、 (3)気象条件が揃わないと見られない貴重な光学現象です。山梨には山中湖、河口湖や本栖湖はじめ、ダイヤモンド富士の観光スポットがいろいろ。さらに湖面にダイヤモンド富士が映る「ダブルダイヤモンド富士」が見える場所も。山梨でダイヤモンド富士に出会えるスポットをご紹介します。
※ダイヤモンド富士が見えるポイントは、国土交通省関東地方整備局のページを参考にしています。記載のダイヤモンド富士が見られる日はあくまでも目安としてお考え下さい。
夕陽のダイヤモンド富士が美しいスポットが点在する山中湖湖畔周辺。場所によって現れる時期も違うので、施設情報などを参考に。まず「長池親水公園」は、富士山と公園の間に山中湖が挟まる構図の美しさから夏の赤富士、冬の紅富士、そしてダイヤモンド富士と人気の撮影スポットです。「平野湖畔」は逆さ富士も見られるのでダブルダイヤモンド富士のチャンスがあるかも。また、平野地区から向って三国峠中腹にある「パノラマ台」は、眼下に山中湖を眺め、山裾が広がる美しいダイヤモンド富士を見ることができます。高指山や大平山からもダイヤモンド富士をみることができます。どちらもハイキングコースとなりますので登山に準じた服装や登山靴ででかけてください。詳細は、山中湖観光ガイドの「ハイキング(外部リンク)」ページをご確認ください。
長池親水公園
パノラマ台
山中湖交流プラザ「きらら」
忍野村は、富士山撮影のメッカと言われ、雄大な富士山を撮影できるスポットがいっぱい。千円札(裏)のデザインの元になった富士山を撮影したことでも知られる写真家「岡田紅陽」が通いつめた場所でもあります。その名の通り曲がりの多い「二十曲峠」(1,150m)は、美しい富士山を見ることができる絶景ポイント。ダイヤモンド富士は、冬季になるので、降雪や道路の凍結などにはスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着してください。
本栖湖湖畔に登山口のある山梨百名山の一つ「竜ケ岳」(1,485m)と春に80万株のシバザクラが咲く富士芝桜まつりでも有名な「富士本栖湖リゾート」も日の出のダイヤモンド富士の絶景スポットとして有名です。竜ケ岳は、日帰りで登山が楽しめますが、冬山は凍結もして冷え込むのできちんと装備をして。この「竜ケ岳」と「富士本栖湖リゾート」12月中旬と正月に園内にある竜神池でダブルダイヤモンド富士が現れることも!
竜ヶ岳
富士本栖湖リゾート
詳しくは下記リンクをご確認ください。
山梨百名山の一つである白鳥山(567m)の山頂からも美しい富士山や富士川、南アルプスの素晴しい眺望が開けていますが、ダイヤモンド富士を見るなら、東海自然歩道にある佐野峠からこちらも山梨百名山の一つ思親山(1,031m)へ。新富嶽百景にも選ばれている佐野峠は思親山の登山口で、そこから思親山の山頂までは約40分ほど。整った東海自然歩道を歩いて、いい季節にダイヤモンド富士が見ることのできる穴場です。
佐野峠・思親山
富士見山(1,640m)は、県立南アルプス巨摩自然公園にある最南端の山。展望台からの富士山の絶景も見事ですが、林道から見える美しいダイヤモンド富士を写真撮影に来る人も多く訪れます。また、身延山(1,153m)は、徒歩で登ると約2時間半かかる山頂まで約7分で到着できる身延山ロープウェイが、ダイヤモンド富士の時期には早朝運行。眼下に日本三大急流の一つ富士川や身延の町並みも広がり、雄大な富士の眺めに感動します。共にダイヤモンド富士のチャンスは1年に2回。
富士見山林道周辺
身延山山頂
七面山敬慎院
日出づる里とも呼ばれる「富士川町巍下(たかおり)地区」は、富士の眺望が関東の富士見百景や新富嶽百景にも認定されている富士山の絶景スポット。冬至から元旦にかけてダイヤモンド富士の好機で、多くの観光客や写真愛好家で賑わいます。その美しさに感動し「うつくしきものミつ(満つ)」と詠んだ詩人高村光太郎の文学碑もあります。また、地元産の野菜を使った食堂や体験農園などがある「みさき耕舎」からも雄大な富士の姿が眺められます。
髙下地区 平林交流の里 みさき耕舎
富士吉田市には、江戸時代には女人禁制であった富士山に女性が最も近づいて拝むことのできた「富士山遥拝所女人天上」、「吉田口登山道」、「上吉田」など、日没の夕陽が輝くダイヤモンド富士の眺望スポットがあります。上吉田は、江戸〜明治時代に富士山を信仰する人に宿泊所を提供し、登山の世話をする御師(おし)の町。約250年前に建てられ、今も残る旧外川家住宅は富士山世界文化遺産の構成資産です。公開されていて当時の御師の様子を伺い知ることも。