Far Yeast Brewingと小菅村の関わり
山梨県東部の東京都との県境に位置する小菅村。村の95%を占める森林の約3割が東京都の管理する水源かん養林であり多摩川の源流として東京都・神奈川県の水道水となっています。
Far Yeast Brewingは、ビールの発酵に大切な気温が北ヨーロッパの気候に似て最適であり、豊かな自然と多摩源流の綺麗な水を仕込みにつかえる場所として、2017年に小菅村に醸造所を開設。その後2020年に本社機能を移転しました。
地域コミュニティとの連携を強め、地域経済の発展や街づくりへの貢献、山梨県の魅力発信に寄与することを目指しています。
多摩川源流の清流
豊かな自然あふれる山間の小菅村
Far Yeast Brewingの魅力・商品・こだわり・ストーリー
本社工場
本社工場の入口に掲げられた各種受賞状
2011年に日本クラフトビール株式会社としてスタートし、各種クラフトビールを発売。2015年にFar Yeast Brewingへ社名変更ののち、国内に直営飲食店も展開しながら定番商品のクラフトビールの販売も開始してきました。
2020年には地域の生産者と連携し、山梨県内の産業活性化のため様々な県産農産物を使った独創的なビールの提供も進めています。輸出先は約25か国を数え、海外ブルワリーとのコラボや世界的なアワードでの受賞実績も多数あります。
Far Yeast Brewingの楽しみ方
定番で一番人気は「Far Yeast」シリーズのクラフトビールです。クラフトビール初心者にも魅力が伝わりやすい美しい香りのビールです。華やかな香りとドライな後口が特徴で、日々の食事に合わせやすく、瓶・缶内での2次発酵により賞味期限が12か月と長いのも特徴です。
Brewed with YAMANASHIとして、山梨県産の桃・すもも・ぶどうなどを使ったビールも人気です。今年初めて富士河口湖町のラベンダーを使って作ったラベンダービールも倉庫で出荷を待っていました。
河口湖のラベンダーで作ったビール
小菅村の梅からできた梅酒
未来に伝える取り組み
(ビールの多様性と豊かさをもう一度取り戻す)
“Democratizing Beer”「産業化によって画一的な大量生産商品になってしまったビールの多様性と豊かさをもう一度取り戻す」というミッションを会社の永続的な存在意義として掲げ、クラフトビールが多様かつ人々に豊かさをもたらす文化であり続けるために、地域の自然や産物とそこに暮らす人々の想いを知恵と創造力と技術でビールという「世界言語」に変換し、世界の人々まだ体験したことのない驚きを発信し続けることを目指しています。
常に清潔に保たれている工場内
搾りかすはリサイクルへ
社会課題解決への取り組みも積極的に進めています。
地域社会との共生(「Brewed with YAMANASHI」や観光事業者との連携、雇用促進など)、環境への取り組み(環境負荷の低いビール造りや食品ロス削減など)、多様性と働きがいの推進、健康促進と教育などの取り組みも進めています。
社長・社員・会社の想い
山田司朗社長(右)と細貝洋一郎副社長(左)
再利用している樽
オリジナリティあふれるビールの魅力を日本中・世界中に発信し、ビールが本来持つ多様性を取り戻すことを目指しています。
定番のクラフトビールから和の食卓に映えるビール、ビール酵母以外の微生物を活かした新たな可能性にチャレンジするビール、単式蒸溜による蒸溜酒、遊びこころ溢れるクリエイターたちが作り出す驚きのビールなど様々な取り組みにチャレンジしています。
東京五反田、熱海、福岡の直営店や全国のショップにて自慢のクラフトビールをお楽しみください。
取材・文/岡
ホーム > Far Yeast Brewing(ファ-イーストブルーイング)多摩源流の大自然から生まれるビール