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更新日:2021年7月26日
富士吉田市の人気観光スポット富士急ハイランド。毎年新しい楽しみと驚きを与えてくれる日本屈指のアミューズメント施設。今回、2021年夏にオープンする新施設をリポートします。
FUJIYAMAタワーにFUJIYAMAウォーク、戦慄迷宮、お仕置き監覧車……共通するのは爽快感!?
目次
高さ55mのFUJIYAMAタワー
2021年一番の目玉スポットと言っても過言ではないのが「FUJIYAMAタワー」。2021年7月17日で25周年を迎える大人気コースター「FUJIYAMA」。その点検塔が基となっています。FUJIYAMAの頂上から見える富士山を絶叫マシンが苦手でコースターに乗れない方にも味わってほしいという思いから生まれた施設です。
直通のエレベーターを使い約40秒で高さ55mに到達。エレベーターのドアが開いた瞬間に目の前に広がる富士山と青木ヶ原樹海!この高さから見ることができる機会はこれまでそう無かったのではないでしょうか。さらに、高さ55mならではの風が非常に気持ち良い! FUJIYAMAが間近を通るとさらに強い風となり心地よさは倍増。暑い時期こそ訪れたい絶景爽快スポットです。
目の前に広がる青木ヶ原樹海に気分上々!
間近を通るFUJIYAMAは迫力満点!
FUJIYAMAタワーで楽しめるのは絶景だけではありません。ハーネスを装着して吹きさらしの通路を周回する絶景&絶叫アクティビティ「FUJIYAMAウォーク」も楽しめます。
ハーネスはついていますが……
歩くだけなのだから大したことは無いだろうと高をくくって挑戦してみたのですが……大間違い!最初は手すりもありすいすい歩けましたが、進むにつれて手すりがなくなり、足場にも隙間が生じてきます。
ハーネスを信じ一歩一歩慎重に歩みを進めていくと、なんと途中に下り坂……さらに先ほどより足場の隙間が広がってきます。
私の短い足でも届いたので、構造上間違いなく問題はないのですが、この時点で緊張は最高潮に到達。半分泣きながら最後の一本道に突入。非常に狭い足場を風を感じながら駆け抜けました。
半分泣きながら歩いた一本道。心地よい風が吹き抜ける。
スリルを感じながらも、高さ55mならではの心地よい風が吹いていることが印象的でした。この風はFUJIYAMAが近くを通ればもっと気持ち良いだろうな……とは終わって一息ついてからの感想。爽快感とスリルを味わえる新アトラクション。高い所が苦手な方でも、一度挑戦すると新たな世界が広がるかもしれません!
開業から19年。480万人もの体験者を恐怖のどん底に落としてきた戦慄迷宮。この夏、原点回帰を掲げ「戦慄迷宮~慈急総合病院~」として再始動しました。全長900m。こだわったのは廃病院のリアルな怖さ。
パワーアップした戦慄迷宮。救急車が新設されました。
ホラー小説が趣味の私が実際に体感してみました。日々ホラーに触れている身からすると、大したことが無いと高をくくって臨んだのですが……一歩足を踏み入れた瞬間、病院独特の空気感と体の芯から底冷えするようなおぞましさに全身が包み込まれます。(全部屋の空気を強制的に入れ替える「給排気システム」を導入しており、空気は入れ替わっているそうです。)
ネタバレ禁止のため、中の写真やレポートはできません。ただ、大好きなホラーの世界に自分が入ったかのような没入感と、これまでの戦慄迷宮から進化した恐怖を存分に味わうことができました。
何度も取材を後悔し、最後には叫びながら出口を駆け抜けました。出た瞬間、体にまとわりつく夏の暑さのなんと心地よいこと!現実に帰ることができたと実感しました。
悍ましい雰囲気の院内。これもまだ序の口。
決して一人で入らないことをお勧めします。私はまだ夜の廊下に立つと若干の恐怖を感じます。なお、富士急ハイランドでは、月に一度お祓いをしてもらっているそうです……
FUJIYAMAウォークで肝を冷やし、戦慄迷宮でトラウマ級の恐怖を味わい、次に向かったのは空飛ぶ牢獄「お仕置き監覧車」。園内の中央に位置する高さ50mの大観覧車「シャイニング・フラワー」の2基を牢屋に改装した新感覚観覧車です。
遠くからでも独特の存在感を放つお仕置き監覧車
上下左右ステンレス網で囲まれた牢屋に入り出発。少しでも心を入れ替えられるよう、2人掛け横並びの座席になっています。格子状のため下がよく見えるので、上がっていく恐怖も感じられます。どんどん上がっていくと……あれ意外と心地良い!?
手軽に囚人気分を味わえます
この「お仕置き監覧車」、格子状になっているため、ほかの観覧車と違い風が直接入ってきます。FUJIYAMAウォークと戦慄迷宮のダブルパンチを食らった私には、風の心地よさが骨身に染みます。
上を見上げると……牢屋からみる青空はいつもよりきれいに見えます。あっという間の11分間。地面に降りた瞬間には解放感と爽快感が味わえる非常に心地よいアトラクションでした。
下も格子のため、上下左右から心地良い風が入り込みます。
格子越しの青空はいつもよりきれいに見えます
真っ赤なスープに真っ黒な麺がよく絡むラーメンです。トッピングの”激辛玉”を混ぜて食べると……あっという間に激辛の極致にご案内。辛さとうま味が次から次へと襲ってくる一品です。付け合わせのシンプルな「ナルト」がよい味を出してます。
(食べられる場所)
富士木ノ葉の里 ラーメン一楽
FUJIYAMAタワーの開業に合わせたオリジナルスイーツも目白押し。その中でも特にオススメするのが富士山ゼリーとSORAスカッシュ。
まずは富士山ゼリー。夏の爽やかさを増幅させる青色に雪をイメージした白のクリーム。暑い夏にツルツル食べられるゼリーです。一緒に飲みたいSORAスカッシュ。爽やかなのど越しが暑く火照った体をクールダウンさせてくれます。
(食べられる場所)
リザとガスパールタウン内レレーヴサロン・ド・テ
せっかくだったら何か映えるものを食べたい!そんな欲求を満たしてくれる全長なんと52cmのトルネードポテト。その長さは天を衝く。
写真にとっても楽しいし食べてもおいしい。他にも60cmのレインボーわたあめや55cmのチュリトスなど見て楽しい、食べて美味しいフードがたくさん!私は一人で食べましたが、誰かとシェアして食べるのをお勧めします。
(食べられる場所)
Long!Longer!!Longest(山梨初出店!)
毎年進化を続ける富士急ハイランド。今年も予想をはるかに超える進化した姿を見せてくれました。
今回取材したアトラクションに共通するのが、体験後の爽快感。FUJIYAMAタワーでは富士山の景色に、FUJIYAMAウォークでは吹き付ける風に、戦慄迷宮では出口の夏の暑さに、お仕置き監覧車では牢屋越しの青空に、それぞれ爽快感をもらいました。
富士急ハイランドは進化し続けるアミューズメント施設。ということは、2021年の富士急ハイランドは今しか楽しめません。この夏、是非とも富士急ハイランドに足を運び山梨の夏を満喫してください!
取材/文:石田