ここから本文です。
更新日:2020年6月23日
神明の花火大会や歌舞伎の市川團十郎ゆかりの町として知られる市川三郷町では、甘~いとうもろこし「甘々娘」が旬を迎えます。5月下旬から7月上旬までの時期しか食べられず、地元でも大人気な季節の味わい。旬のおいしさを採れたその地で楽しむキャンプはいかがでしょうか?編集部スタッフが初夏限定の旬の味を満喫できる自然いっぱいのキャンプを体験してきました。
市川三郷町が誇る「甘々娘」は、なんと糖度15度以上。スイーツコーン、フルーツコーンと呼ばれるほどの甘さのため、そのまま食べても美味しいというくらいのとうもろこし。年によって異なりますが旬の時期は5月下旬から7月上旬位まで。
発芽率の悪さや栽培の難しさ等から生産性の低い品種で限られた地域しか生産されていないため、キャンプ前に市川三郷町の農産物直売所で手に入れておくのがコツ。
今回はのっぷい農産物直売所で購入しました。☟
因みにこの日は平日でしたが、販売が開始となった9:30には20~30人程の列が出来ていました。入手するためには朝から並ぶことをお勧めします。
▲木々に囲まれた水明荘までの道。
今回選んだキャンプ場は、市川三郷町の四尾連湖湖畔にあるキャンプ場「水明荘」。「水明荘」には食事付きで宿泊できる山荘と、自炊をしながらアウトドアを楽しめるロッジ、バンガロー、キャンプ場があります。水明荘につくまでの道のりは、手つかずの自然に囲まれておりHP上の説明にもあるように「豊かに何もない場所」を感じるローケーションです。山荘の客室や展望風呂、湖眺風呂は2階にあり、湖をゆっくり眺めながら過ごせます。湖でのカヌー、ボート遊びや釣り、すぐ近くの蛭ヶ岳でのトレッキングや登山も楽しめます。
▲目の前に広がる四尾連湖。カフェでくつろぐことができます。
【四尾連湖】
四尾連湖は標高850メートルにある周囲1.2キロメートルの小さな山上湖。湖の神である4つの尾を連ねた龍が住んでいることから「四尾連湖」と呼ばれるようになったという神秘的な湖です。湖畔にあるキャンプ場は車の乗り入れができないのでとても静か。チェックインをする水明荘の前を見れば、木々の緑を映した青い湖…四尾連湖、そして耳に入ってくる鳥の鳴き声に全身で自然に包まれているのを感じます。
チェックインしてからキャンプサイトまでは、台車に荷物を積んで歩いて行きます。30代の運動を普段していない男性の足取りで15分。荷物を持ち運ぶ間の景色に癒されます。
▲目の前に広がる四尾連湖。
▲キャンプサイトまでの道のり。
水明荘の詳細はコチラでご確認ください☟
並んでまでも食べたい「甘々娘」を入手し、大切にキャンプサイトに運んだら、お楽しみのキャンプ食をスタート!
なるべく素材のよさを活かすために、料理は、簡単シンプルなメニューで進めます。
今回のメニューはコチラ ①そのままかぶりつく ②コーンの炊き込みご飯 ③香ばしさ抜群の焼きとうもろこし
▲洗ってそのままかぶりつく。
【洗ってかぶりつくただそれだけ十分おいしい】
さすが糖度15度以上。プリッとしたコーンに直接かぶりつけば実の間から甘い汁が溢れてきます。野菜の特有の青い香りも少なく、ジューシーな美味しさはまるでフルーツのよう。フルーツコーンと言われるだけあります。調理しなくても良いのではないか?と感じる程ですが、調理したときの美味しさはどうなるのだろうと自然に期待が高まります。
次は、甘々娘の炊き込みご飯です。折角のキャンプですから飯盒で炊き込みご飯に挑戦しました。使用した米は2合、コーンは1本分の実を大胆にそぎ落としたものを使用。
▲色艶見事な「甘々娘」。自然の美味しさは自然の中で映える。
▲甘々娘のコーンの実を余す所なく削ぎ取ります。
▲いざ飯盒で炊き込みご飯。
▲待つこと2時間弱程で炊きあがりました。
▲炊きあがったホカホカの炊き込みご飯にバターを載せて頂きます。
【コーンの甘さと程よいおこげ】
生の甘々娘もジューシーさとその甘さで驚きましたが、炊き込みご飯はまた一味違います。ご飯の部分だけ食べてみると生で食べた時よりも炊き込まれているためコーンが少し柔らかく感じます。お米の甘さとコーンの香りが引き立って何とも言えない甘く優しい炊き込みご飯の完成です。少し味わってからはバターを載せて、醤油を少し垂らして食べてみましたが、こちらの味は甘さの広がる炊き込みご飯に醤油の塩気が少し利くことで、よりコーンの甘さを引き立ちます。
最後に、焼きとうもろこしです。必要な道具はBBQコンロと甘々娘。それに今回は醤油とみりんを持参。1:1の比率で混ぜたものを塗りました。
▲まずはもろこしの皮を剥いで実を露わに!
▲炭火のバーベキューコンロの上に甘々娘をオン。
▲オリジナルの醤油たれを塗ると、香ばしい香りが漂ってきます。
▲焼き上がり直前…早く食べたい!!
▲焼き上がりをかぶりつく
【香ばしさ抜群の焼きとうもろこし】
まず食べる前に漂ってくる香ばしい醤油と焼けたとうもろこしの香り。生でもちろんおいしいですが、火を通すことで更に美味しさが増します。何よりもキャンプ場の見晴し良い景色を見ながら、開放的な空気の中では程よく焦げ目のついた甘々娘の皮がとても香ばしく何本も食べられてしまいます。
とうもろこしの美味しさに、香ばしい香りが追加され更に美味しさが増します。
アウトドアの楽しみであるBBQで、出来上がるまでの様子も見ながら味わえるという点で焼きとうもろこしは最高でした。
地産地消やまなしキャンプ第1回目はいかがでしたでしょうか。旬のものを旬の時期に食べるのは改めて最高だと感じました。甘々娘を食べられる時期が短いのは残念ですが、逆に短いからこそ、その時期に楽しもうという気持ちにもなります。
山梨の旬のものを山梨で楽しむ地産地消キャンプの魅力は格別です。編集部スタッフがこれからも季節ごとの旬素材を紹介したいと思います。