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更新日:2024年7月15日
日本ワイン発祥の地、山梨。勝沼に代表される峡東地域(甲州市、笛吹市、山梨市)を中心に県下には約100か所のワイナリーがありますが、富士山に近い富士五湖地域にはありませんでした。
この地域初となるワイナリー「7c winery」(セブンシダーズ ワイナリー)がオープンしたのが2022年8月。そしてこの度ワイナリーにヴィラが完成しました。
「7c villa & winery」は商業施設「旅の駅kawaguchiko base」の一角にあります。商業施設の喧騒から少し離れた場所にエントランスがあり、建物内に一歩踏み入れると黒壁と木目の大きなカウンターが目を引きます。非日常の始まりを視覚から感じとることができ、期待感が一気に高まります。
ワイナリーヴィラの外観
黒壁と木目の大きなカウンターが目を引く、落ち着いたラウンジ
ワインとアペリティフ
大きな木目のカウンターでチェックインすると、アペリティフタイムが始まります。甲州のスパークリングワインと、オリジナルのビスキュイやナッツ、甲州牛のローストビーフが用意されており、この時点で期待がMaxに!
アペリティフを楽しんだらお部屋に移動します。
モダンスイート
露天風呂
客室タイプは2つ。モダンツイン(ツインベッド、定員2名、64平方メートル)が6室とモダンスイート(ツインベッド+畳、定員4名、96平方メートル)が1室。いずれも露天風呂とプライベートガーデンがあり寛げる空間です。ここから富士山は見えません。なぜなら、ここはワインを楽しむための施設だから。
この旅の1番の目的はワインを楽しむことです。
部屋で寛いだあとラウンジに移動しディナータイムの始まりです。
屋外のテラスに炭火が用意してあり、ゲストの到着時間に合わせて焼いたイワナの塩焼きからはじまり、メインディッシュには甲州地鶏、甲州ワインビーフ、シャトーブリアンなどの炭火焼を堪能できます。ワイナリーヴィラであるからこそ、ワインを主体としたコース内容となっており、「甲州キュベ2023」(白ワイン)にイワナを、「CPMメリタージュ2022」(赤ワイン)には甲州ワインビーフなどのお肉料理をペアリングとして用意されています。
甲州キュベ2023
CPMメリタージュ2022
時間が許す限りラウンジでワインを楽しむこともできます。普段の心身の疲れも、ワインの力を借りて翌朝の目覚めはスッキリ!
朝食はワイン箱に見立てたオリジナルBOXの中に入った状態で各お部屋に届けられます。焼きたてのキッシュやスープ、サラダ、バゲッドにヨーグルトなど朝からワインを飲みたくなるような料理の数々。それに秘密のワイン(ハーフボトル)が1本付きます(ジュースに変更することも可能)。運転する方はこのワインはお土産にして持ち帰ることができますが、可能であれば公共交通機関を利用して来ていただいて、朝から目覚めのワインをいただきたいところ。
ちなみに、普段は見学ができない7cワイナリーさんですが、宿泊者限定で見学することができたり、季節によっては葡萄畑で栽培体験をしてみたりと、ワインを心ゆくまで堪能するためのプログラムが考えられています。「ワイナリーに泊まる」のではなく「ワイナリーに滞在する」というのが正しいのかも知れません。
「こだわり抜いた空間や体験、寛ぎの時間・・・非日常の “こころおどるひととき” をお約束いたします。」と、松野将至支配人。
がんばっている自分へのご褒美に、あるいは何かの記念日に泊まりたい!と心から思える空間でした。
正式なオープンは2024年7月29日ですが、プレオープンとしてBooking.com及びRakuten Travel のサイトから宿泊予約が可能です。
※ワイナリーヴィラとはこの宿のコンセプトを示した造語です。
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取材・文/中村