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更新日:2021年2月18日
甲州街道沿いの宿場町として栄えた石和の地に、約百四十年に以上前に創業した山梨県内でも有名な老舗料亭に端を発する『糸柳』。
料亭自慢の懐石料理に舌鼓を打ち、貸し切り風呂や嵐の湯で心身共にリラックス、そして部屋の細部まで行き届いたおもてなし…と旅の贅を満喫できる石和の名湯館で、日常から離れたひとときを過ごしませんか?
明治十二年、料理屋として創業し以来日本料理の伝統を受け継いできた『糸柳』。日本料理を貫く…そこには老舗料亭としてのこだわりもありますが、何といってもお客様に日本料理でホッとくつろいで頂きたいという想いがあるそう。
伝統を受け継ぐ日本料理
日本料理と聞いて少し古臭く感じてしまうかもしれませんが、そんな常識はあっという間に払われてしまいます。
料理長は日本料理の伝統を大切にしながらも、繊細さの中に、お客様が驚き感動して貰えるように創造性を加えているといいます。
四季折々の食材を使い、丁寧な手仕事と、美味しく見せる器、盛り付けの美しさを追求して、1品1品に心を込められた心づくしの会席料理が存分に満喫できるのは老舗料亭だからこそのおもてなしです。
料理長の丁寧な手仕事
美しい器に時にはダイナミックに盛り付ける
手を付けるのが勿体ない美しい盛り付け
四季折々の食材…まるで芸術のよう
昭和36年、付近のぶどう畑から温泉が湧きだしたことに端を発する石和温泉郷。糸柳はJR石和温泉駅から徒歩5分という立地にあり、その温泉は全て敷地内から湧き出る温泉です。
その泉質は、肌がすべすべになるので、美人の湯とも言われるアルカリ性単純泉で女性の方に大変好評だとか。自噴なので湯量も豊富で思う存分温泉を満喫できます。
自噴温泉の大浴場
そして是非とも味わっていただきたいのが貸切風呂。まず、貸し切り風呂なのに大浴場と思える程の広さと吹き抜けの高さに圧倒されます。多くのお客様が入ると必ず上を見上げてしまうほど。
こんな時代だからこそ、室内でありながらも感じる解放感に心が安まります。
また、現在ある糸柳が作られた当初の建物を利用してあるため、その年季の入った木造りの浴室には風情を感じることが出来ます。
昭和39年当時の温泉分析検査書
天井を見上げてしまう開放的な貸切風呂
2020年8月からはお湯のない新しい温泉体験ができる嵐の湯が始まりました。
この温泉は15種類の薬石に自噴の温泉をかけ流した温度45℃湿度80%の蒸し風呂です。薬石からは天然温泉のミネラル分が発散されて体内に浸透し、体からは大量の汗と老廃物が排出される無理のないデトックスの結果、リフレッシュできます。
大変女性にもに喜ばれているとのこと。こちらの温泉も宿泊者は自由に利用できます。
嵐の湯に敷き詰められた薬石
無理なくできるデトックスが嬉しい
落ち着きのある和室(部屋の例)
槌やのカステラでひといき
部屋でくつろぐ時間にもおもてなしの心が行き届いています。部屋でまず出迎えてくれるのが、糸柳館内にある和菓子処「槌や」のカステラ。
生みたての新鮮な赤卵と、最もきめの細かい小麦粉『国内産宝笠』、厳選された蜂蜜と米飴等原料にもこだわった、優しい甘さのカステラが旅で疲れた体を癒してくれます。
糸落水のシェードが作る美しい影
部屋に飾られているのは、県内の和紙市川三郷町で作られた糸落水のシェード。
落ち着いた和の部屋を静かに彩るだけでなく、光が当たった時のその陰は心を落ち着かせてくれます。
就寝前の電気を暗くした、部屋でのくつろぎの時間まできめ細やかなおもてなしの心が行き届いています。
糸柳の5代目として25歳で現在の糸柳に戻ってきてから経営をされている内藤修也社長から、お話を聞きました。
『糸柳が最も大切にしていることは、旅館の本質でもあるお客様の命を守ることだ』と語ります。
『江戸時代からお宿は人が寝泊まりする場所であり、それはすなわち命を預からせていただいているということ。その上でお客様に喜んで頂くために時代の変化に合わせてに挑戦をして行きたい。』と内藤社長。
『まずは何よりも宿としてお客様の命を守ることに使命感を持っている。』とのこと。取材の中で熱く語られるその言葉からは、コロナ禍である前から貫き続けてきた「お客様の命を守る、安心して貰う。」という信の強さが伝わります。
安心できるお宿…だからこそ、そこで食べられる老舗料理の味わい、温泉や部屋で過ごす時間が際立つと感じました。
代表取締役社長 内藤修也氏
創作会席料理から、温泉で過ごすくつろぎの時間、部屋の細部まで、時代の変化に合わせたきめ細やかなおもてなしの心が息づいた石和温泉郷の名湯館『糸柳』で旅の贅を満喫しませんか?
やまなし観光推進機構職員が取材しました。各お宿の魅力をご紹介します!
エリアでの検索も可能です。
美味しいが溢れる老舗料亭の創作会席料理と温泉の贅を味わい尽くす石和名湯館「糸柳」【笛吹市】