ここから本文です。
更新日:2024年10月16日
河口湖唯一の“湖上レストラン”『HAMANASHI HOUSEBOAT』がオープンしました。
それまであった屋形船を大胆に改造し、洋風のディナークルーズ船に。湖上のレストランで料理とお酒のペアリング(組み合わせ)を楽しむもの。料理は富士北麓地域で料理店を営むシェフ達がチームを組み日替わりで担当します
この日は、山梨県忍野村に今年8月オープンしたnotori(農鳥)シェフの堀内浩平さんが料理を担当。ペアリングするワインやお酒の選定やサービスをシェフの兄でソムリエの堀内茂一郎さんが担当。兄弟のチームワークが光ります。
(写真左)兄の堀内茂一郎さん、(写真右)弟の堀内浩平さん
船に乗り込むと、デッキにウエルカムワインとフィンガーフードが用意されています。
GRACE(中央葡萄酒:甲州市勝沼町)のスパークリングワイン2013と陸作信玄海老と馬肉のタルタルをいただきました。
船は15分ほどで湖の中心の辺りまで進みます。辺りは少しずつ暗くなり、対岸の宿には明かりが灯り、その後ろには雄大な富士山のシルエットも。キャビンに入りコースの始まりです。
富士の介のコンフィ
1品目は、富士の介のコンフィ。合わせるワインは7Cワイナリー(富士河口湖町)の甲州樽発酵。
2品目は、富士山ワインラムのメッシュ春巻きにKisvinワイナリー(甲州市塩山)のピノノワールのロゼ。
3品目は、温泉鰻の炭火焼を乗せた古代米リゾットに笹一酒造(大月市)の日本酒「旦」純米吟醸。
メインは甲州牛の炭火焼。私たちが船に乗る前から堀内シェフがデッキの炭火でじっくりと低温で火を通していたもので、お肉が口でとろけます。ワインはサントリー登美の丘ワイナリー(甲斐市)のフラッグシップワイン「登美」2016。
メインが終わると一旦デッキに出て夜風に当たりながら湖畔の夜景を楽しみます。
その間にデザートに向けたセッティングが行われていて、船室に戻るとテーブルがスクリーンになり、富士山や山梨がテーマとなったピクセルアート(動画)が写し出されます。
ピクセルアートのエンディングと重なるようにデザートが提供されます。シャインマスカットが乗ったパンナコッタに、シャトージュン(甲州市勝沼町)のクリオエクストラクション(セミヨン+ヴィオニエ)。
料理とお酒のペアリングを堪能し、あっという間の2時間半でした。
屋形船と聞くと、昭和生まれの筆者は畳敷きに料理は天ぷら、カラオケの付いたあの船を思い浮かべましたが、それとは全く異なり、船内を洋風に改造したおしゃれでラグジュアリーな空間。元々は16席(16座布団?)はあっただろう畳敷きの船内を洋風に改造し、ゆったり12席のテーブルとサービスコーナーを設置。インバウンドや貸切にも対応できる仕様となりました。
夕暮れどきの富士山を眺め味わう 最上質の『山梨ローカルガストロノミー&アート』。
大切なお客様のおもてなしや記念日にいかがですか?
※料理とお酒のペアリングは取材時のものです。提供されるお酒は日によって変わります。
取材・文/中村
HAMANASHI HOUSEBOAT
所在地 : 山梨県南都留郡富士河口湖町船津浜 第七桟橋
HP : https://hamanashi.jp/(外部リンク)
<コース料理について>
コース料金(6品)は3万5,000円。6種のワインペアリングを加えたプレミアムディナーコースは5万円と6万5,000円の2つのコースがあります。
提供時間は17時~19時15分。1日最大12人まで。