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更新日:2021年10月13日
むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。川上から流れてきた桃から生まれた桃太郎。大きくなるとお供を連れて鬼退治に向かい見事鬼を退治!めでたしめでたし……
日本人になじみのある桃太郎伝説。
実は、山梨県大月市はそんな桃太郎伝説発祥の地ではないかと言われています。調べてみると大月市には桃太郎伝説に由来するフォトジェニックなスポットがいっぱい!
大正時代の鬼退治が何かと話題な今日この頃。
武田菱丸と一緒に大月に伝わる桃太郎伝説の土地を一緒に回ってみませんか?
目次
大月に伝わる桃太郎伝説マル……?
皆さんご存じ昔話の桃太郎。古事記にも登場する神話上の人物、吉備津彦命(きびつひこのみこと)がモデルと言われています。
実は日本には桃太郎伝説発祥の地と言われる土地が各地にあります。
日本各地に伝わる桃太郎伝説。山梨県の東部に位置し、山梨県の玄関口とも言われている大月市。なんとここにも桃太郎伝説がありました。
大月市街が一望できる岩殿山丸山公園から。良い眺めマル
【大月桃太郎伝説】
おばあさんが「桂川」で洗濯をしていると大きな桃が「百蔵山(ももくらやま)」から流れてきました。「鶴島」で成長した桃太郎は、「岩殿山」の「鬼の岩屋」に住む赤鬼退治に出かけます。
道中、「犬目」でイヌを、「鳥沢」でキジを、「猿橋」でサルを家来にしました。
怒った鬼が投げた石杖は、地面に刺さると大地震が起きました。そのため、石杖の落ちた場所は「石動」と言われています。
桃太郎軍団との激闘のすえ、逃げ出した鬼は「徳巌山(とくがんさん)」に足をかけると、哀れなことに股が裂けてしまいましたとさ……
(上述した「」内の地名は今も実際に大月市・上野原市に伝わる地名です。)
鬼が住んだという岩殿山
大月市には上述のとおり、桃太郎伝説に由来する地名が多数あります。
実際に行ってみると……なんと写真映えするスポットばかり!!撮影方法と併せてご紹介します。
岩殿山のふもとにある鬼の岩屋。鬼の根城と伝わっています。
洞窟内への立ち入りは禁止されていますが、入り口だけでもその幻想的な雰囲気に圧倒されます。(滑りやすい箇所もあるので動きやすい服装でお越しください)
下のアングルから、地面と岩を映すように写真を撮ると良いでしょう。
鬼退治に行くマル!
鬼が住んだと伝わる岩殿山。岩殿山の強瀬登山口から歩いて10分ほどで丸山公園に到着。眼下に市街地を一望できます。天気が良いと富士山も!?
さらに、岩殿山の切り立った岩場を間近で見ることができます。いわば、岩場をみる絶好スポット!
(注)強瀬登山口から岩殿山山頂には落石による通行止めのため、登ることができません。(2021年10月現在)山頂まで行くには別のルートをご利用ください。
ふれあいの館と岩殿山を一緒に収めるのがベストアングル!
日本三奇橋のひとつで国の名勝にも指定されるなど、古くからその美しさが知られている猿橋。新緑、紅葉、雪景色と時期により変わる景観も魅力のひとつです。
橋のふもとから撮る定番ショット!
屋根の形をした「はね」と一緒撮ると◎
葉っぱと葉っぱの間から覗き込むように。
橋の東側(入口付近)から撮るのも良いでしょう。
橋のふもとに降りる階段の途中から
橋の北側から撮ると全体を移すことができます。
鬼が桃太郎に投げたと伝わる鬼の杖。斜めに傾くその先には鬼が住んだと伝わる岩殿山があります。その昔は今の倍近い長さだったとか。
鬼の杖入口の看板
抜けるかチャレンジ
岩殿山のふもとには鬼が酒盛りに使ったと言われる鬼の盃があります。元は近くのお堂の手洗い石だったようです。
鬼の盃と看板
飲み干せるかな?
国道20号線沿い、ローソン大月一丁目店は、桃太郎のイラストがあしらわれており、通称モモタローソンと言われています。
店舗の外壁では、桃太郎たちと一緒に写真が撮れます。
日本で恐らくここだけ!?桃太郎ラッピングのローソン
大月に来て桃太郎伝説を体験したのなら桃太郎のおみやげも買わなきゃ損!可愛くて面白い桃太郎おみやげを紹介します。
〇桃太郎納豆
見た目のインパクト抜群のエンタメ系納豆。手土産で持っていけば喜ばれるかも?
〇桃太郎カレー、鬼カレー
桃がごろっと入ったカレー。カレーのルーにも桃が練りこまれており食べれば勇気リンリン!?
〇猿橋さるッキー
ココア味の見た目も可愛いクッキー。一枚一枚手作りなので微妙に違った顔を楽しめます。
〇桃太郎ドロップ
桃太郎のイラストが可愛いドロップ。ピーチ味とシャインマスカット味があります。
〇鬼の杖ビスコッティ
鬼のイラストが何とも言えないビスコッティ。山椒の風味が癖になる!
〇手作り木彫りのお人形ストラップ(桃太郎ver.)
全て手作りのお人形ストラップ。なんとも言えない表情が可愛い。魔除けになるかも!?
日本人になじみの昔話桃太郎。大月市は桃太郎発祥の地の名にふさわしく、多数の桃太郎スポットがありました。
また、大月市は桃太郎伝説を市内外に発信するため、産業観光課に「大月桃太郎課」という別称を設定。
2021年10月16日、17日には桃太郎サミット(16日は無観客開催、開催内容は後日配信予定)が大月市で開催されるなど、名実ともに桃太郎伝説の土地として全国にその認知度が広まってきています。
伝説を身近に感じることができる不思議なまち、大月市。ぜひ足を運び、大月市の桃太郎伝説を心行くまで味わってみてください。
(取材協力 :大月市、大月市観光協会)
取材・文/石田
ホーム > 武田菱丸と行く鬼退治!?山梨・大月桃太郎伝説に全集中 桃の呼吸!