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更新日:2022年1月26日
ビールやワイン、日本酒、ウイスキーなど、大手の商品から地方の蔵やワイナリーのお酒まで多彩な製品を取り扱い、山梨の飲食店をサポートする「マツムラ酒販」。同社の特徴は酒類専門の卸としての顔だけでなく、オリジナルの製品を展開し、世界中に届けるプロダクトメーカー・商社としての顔を持つこと。同社が手がける山梨の魅力が詰まった個性豊かな製品は、世界中で存在感を放っています。
酒類取り扱いのプロフェッショナル「マツムラ酒販」。同社は各メーカーの製品を飲食店に案内するだけでなく、企業や製造元と一緒に企画・販売するオリジナルプロダクトを多数展開しています。その中の一つが、霊峰・富士山の名を冠する「富士山ウイスキー」です。
「『富士山ウイスキー』は、NHKの番組で国産ウイスキーの注目度が高まり品薄が続いていたときに、山梨らしい新たなウイスキーをと開発された製品。他ではつくれない製品にしようと、富士山のふもとの森林地帯の地下160mから汲み上げた天然水を割り水として使用しています。ラベルは、富士山が夕闇に包まれる幻想的で威厳のある美しい瞬間を描いたもの。モンドセレクション3年連続金賞のウイスキーです。また、同じ富士山シリーズの『富士山ウイスキー ピュアモルト』は、ISCインターナショナル・スピリッツチャレンジ2021においてシルバーを受賞させていただいております」
こう聞かせてくれるのは、同社取締役・志村みどりさん。食事との相性も良く、ハイボールにしてもまろやかで美味しいという「富士山ウイスキー」。現在、世界27カ国で愛される商品になっています。
※(左)富士山ウイスキー/(右)富士山ウイスキー ピュアモルト
ワイン大国・山梨においても大変珍しい、「ブルーワイン」。特に、2020年に発売開始された青色のスパークリングワイン「ブルーワインスパークリング」は、日本全国を探しても簡単に類似の製品が見つかるものではありません。
「原料に、山梨県産甲州ぶどうを使用し、ブルーベリー果汁で色付けした辛口のスパークリングワインです。すっきりとした飲み口でこちらも料理の邪魔をしない。何よりも見た目の華やかさから、結婚式やアウトドなど、SNS映えする場での飲用も好まれているようです
ほかにも「富士山クラフト」「山梨クラフト」といったクラフトビールなど、オリジナリティー溢れるお酒が多数。そのどれもが地域資源を活用した製品となっています。
オリジナル製品を手がける同社の根本は酒販店。そこで、酒販店ならではの製品づくりについて志村さんに伺いました。
「私たちの強みは、私たちが蔵元や醸造所ではないことで伝統や味の保持にこだわらず、つくるお酒に生活や人々の声を反映できること。常にマーケティングをしながら、『どうしたら喜んでいただけるか』を追求できるという点です。目指したいのは、製品を愛してもらうことにはじまる循環型の連携。酒類メーカー様に製品づくりをお手伝いしていただき、仕入れ・卸を私たちが行い、飲食店様には販売して頂く。私たちのオリジナル製品がお客様に喜んでいただけるものになることで、みんながハッピーになる循環を生み出せると考えています」
製品は、山梨の特性を押し出すことで、「山梨ならでは」「今までにない」オリジナルとなり、世界から目を向けてもらえる製品になるそう。
「オリジナル製品のラベルは『美味しさの証明書』。これからも人々に愛してもらえる製品づくりで、皆様の幸のお手伝いをしていきたいですね」
■今回ご紹介した企業情報
・企業名:マツムラ酒販(http://www.matsumura-shuhan.jp/(外部リンク))
・農園長:志村みどり(Midori Shimura)
・施設住所: 〒400-0836 山梨県甲府市小瀬町1317
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