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更新日:2023年6月26日
桃の収穫は7~8月がピーク。シーズン本番ともなれば山梨県内のいたるところに多くのお客様が訪れます。ここでは、そんなお客様に知ってほしい桃狩りで美味しい桃を見分けるポイントや収穫のコツ、また美味しく召し上がる方法をご紹介します。ぜひ自分の手で完熟桃をもぎ取って、格別の味を堪能してみましょう。
桃本来の美味しさは桃狩りで!
夏になると店頭にずらりと並ぶ桃。しかし、最も桃の香りと甘みを楽しめるのは収穫したての桃だということをご存じですか?
一般的に店頭に並んでいる桃は、流通の間に完熟となるよう完熟前に収穫されています。対して桃狩りの桃は収穫してすぐ食べることを想定しているので、木に実っている状態で完熟期を迎えます。つまり収穫直前まで太陽の光を浴び、糖度の高い桃に育っているということ。店頭に流通している桃の糖度が平均12度というのに対して、木で完熟を迎えた桃の糖度は14度近くまで高まると言われています。そんな完熟桃の香りと濃厚な甘みは格別!ぜひ桃本来の美味しさを楽しめる桃狩りで採れたての味を堪能してみてください。
五感を活用して見分けましょう!
桃は、太陽の光をいっぱい浴びることで甘く熟していきます。まずは木の高いところや、木の外側に実っている果実を要チェック。赤みが強く、少し柔らかいものが糖度の高い果実です。形が綺麗で、表面の白い毛が寝ているというのも美味しさの特徴ですので、近くでよく見てみてください。
対して、柔らかすぎたり黄色っぽくなってしまっている果実は少し熟しすぎている可能性があります。柔らかいほど甘いと思っている人も多いかと思いますが、熟しすぎると逆に甘みや風味はボケてしまうもの。そういった果実からは独特の発酵臭のような香りがしますので、見分ける際の参考にしてみてください。
収穫する際は、まず片手で枝をつかみ、もう片方の手で実を痛めないように優しく握ります。そのままプツっともぎ取るのではなく、枝とヘタとの接続部分ごと削いで連れて行くようなイメージ。そうすることでより力を入れず、実を痛めずにもぎ取ることができます。
収穫したら早速その場で食べてみましょう。冷やして食べるのも美味しいですが、常温が一番桃本来の甘みと香りを感じられます。もし収穫した桃を家でも楽しみたい場合は、乾燥しないようにラップで包んで冷蔵庫で保存すると長持ちします。召し上がる際には、3時間程度冷蔵庫から出し常温にしてから食べるのがおすすめです。
フルーツ王国山梨には桃狩りを楽しめる農園がたくさんあります。桃狩りは夏休みのお出かけにもピッタリ!採れたてでしか味わえない甘くてジューシーな完熟桃を味わいに、家族やカップルで桃狩りへ出かけてみませんか。
取材協力
JAフルーツ山梨 山梨ブロック経済課(日川担当)指導係長
木下 岳さん
フルーツ山梨農業共同組合 加納岩支所
山梨県山梨市下神内川185
電話番号:0553-22-0175
山梨のもも狩り農園の検索は「フルーツ王国やまなし 観光果実園ネット」をご覧ください。