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更新日:2021年10月25日
夏休みのお出かけは、コロナで我慢という方も多かったのでは?東京から1時間半ほど、静岡からも中部横断自動車道が全線開通したことで同様に1時間半と、アクセスがよい山梨。天高く馬肥ゆる秋は、紅葉が山を彩り空気も澄んで眺望が広がります。晴れた日には富士山がいつにも増して美しいポイントも。また、立ち寄り湯を楽しんだり、ご当地グルメを食べ歩いてゆっくりお泊まりしてもいいですね。さあ秋旅には山梨へ!
目次
澄んだ秋空には、一際美しい姿を見せる富士山と紅葉の両方を味わえる展望台や、信玄公生誕500年にあたる今年おすすめの紅葉の庭園、また色とりどりの紅葉が飾る東日本最大落差の名瀑など、秋ならではの絶景スポットを紹介します。
【山中湖の旭日丘湖畔緑地公園内にある展望台「山中湖夕焼けの渚展望台」からは、山中湖、富士山、裾野に広がる紅葉の眺望が同時に楽しめます。秋にぜひ訪れたいのは、毎年、紅葉の時期に開催される「夕焼けの渚 紅葉まつり」。多数の地元の有名店やキッチンカーが出店し、いろんなご当地グルメが味わえる他、乗馬体験(ふれあい&引き馬)や野鳥観察、紅葉ワインフェスなど大人も子供も楽しめるイベントも。2021年は会場が拡大して、展望台から美しい紅葉の回廊が1キロメートルに渡って続きます。そぞろ歩けば一本カエデや山吹色の森など、写真映えするスポットも。夕方からのライトアップに浮かぶ紅葉もきれいです。
富士山、紅葉、山中湖が美しい構図を作ります。
日本の渚・百選にも選定された夕日の美しい渚。
公園内は整備された遊歩道があり、散策にピッタリ。
夕焼けの渚 紅葉まつり
「FUJIYAMAツインテラス」は、笛吹市新道峠に2021年7月31日にオープンした絶景スポット。ツインという名の通り、ファーストテラスとセカンドテラスという2つのテラスから、異なる素晴らしい富士山の眺めが広がります。アクセスは沢妻亭、おごっそう家、藤原邸、すずらん群生地という4つの停留所に止まる無料送迎バス(平日は1時間1本、休日は30分に1本、火曜運休)に乗車します。すずらん群生地から先はこのバスのみで、マイカーでは入れません。バスで細い道を登りきり、さらにテラスまでは階段を上って5分ほど。眼前の大きな富士山に圧倒される「セカンドテラス」と、標高1600メートルから一望する河口湖と富士山の壮大な眺めが広がる「ファーストテラス」。秋には雲海が出て感動的な絶景が見られる日も。
鮮やかな紅葉と富士山と河口湖が一望。
富士山が真ん前に見えるセカンドテラス。
富士山と河口湖が目の前に広がるファーストテラス。
FUJIYAMAツインテラス
甲州市塩山駅から車で約20分の「乾徳山 恵林寺(えりんじ)」は、2021年が生誕500年にあたる武田信玄公の菩提寺。鎌倉時代の禅宗の高僧である夢窓国師により1330年に創建された由緒ある寺です。高い木々に囲まれた境内は落ち着いた佇まいで凛とした空気を感じます。信玄公の墓所やうぐいす廊下、信玄公等身大の不動明王像、さらに信玄公生誕500年および450回忌の記念事業で誕生した、真っ暗な中を壁伝いに歩くことで己と向き合う瞑歩禅など見所もいろいろ。秋には、国の名勝である庭園の紅葉が見事に色づき、見とれる美しさ。心落ち着く時間が過ごせます。
※不動明王像は、22年春まで他所にて修復中、代わりに本来は毎月12日のみ公開の信玄公墓所が常時公開となっています。
紅葉の名所としても知られる恵林寺境内。
紅葉に染まる夢窓国師が手がけた庭園。
歩くとうぐいすが鳴くような音が聞こえる廊下。
恵林寺
北杜市の石空川(いしうとろがわ)渓谷の上流、標高1400メートルの地にある「精進ヶ滝」は、東日本最大の落差121メートルを誇り、日本の滝100選にも選ばれた名瀑。駐車場から滝までは歩いて40分ほどですが、遊歩道の途中には、岩場やつり橋、急な階段なども。まず一の滝、二の滝、三の滝と3つの滝があり、夏に緑に包まれた渓谷は、紅葉の時期には錦が広がったような美しさです。そして、目の前に清らかな水が流れ落ちる精進ヶ滝が現れます。昔、神仏に祈願するため、この滝を浴び、身を清めたことが滝の名前の由来。水音をたてて流れる滝の姿と周りを彩る渓谷の美しさに、心も清らかになるような気がします。遊歩道の途中には、日本を横断する巨大な裂け目「フォッサマグナ」の案内板があり、間近に観察できます。
渓谷沿いの遊歩道では紅葉と清流を間近に楽しめます。
滝壺から清らかに水が落ちる「三の滝(見返りの滝)」。
紅葉に囲まれて美しい姿を見せる「精進ヶ滝」。
精進ヶ滝
様々な泉質を誇り「やまなし立ち寄り湯百名湯」を選定するほどバラエティに富む山梨の温泉。温泉につかりながら富士山や紅葉の絶景を楽しめ、さらにサウナやフルーツ風呂などを体験できるユニークな温泉を紹介します。
大流行のサウナが味わえる「満点星の湯」と富士山と山中湖を望む「はなれの湯」と2つの極上の温泉を備える「ホテルマウント富士」。満点星の湯は、熱した石にアロマ水をかけて水蒸気を立てるロウリュサウナや富士山天然水の水風呂、バイブラ&ジェット水風呂、富士山を望む露天風呂、内風呂を備えています。またはなれの湯では、温泉に浸かりながら雄大な富士山を臨めます。気軽に2つの温泉が楽しめる日帰りプランもあります。
紅葉と富士を眺めて外気浴「満天星の湯」。
蒸気の上がるロウリュサウナでいい汗を。
温泉に浸って富士山の絶景に見とれる「はなれの湯」。
ホテルマウント富士
山梨市の笛吹川フルーツ公園は、山梨名産のフルーツを五感で楽しめるテーマパーク。その公園の高台にあって、目の前に広がる甲府盆地や富士山の絶景が楽しめる日帰り温泉が「やまなしフルーツ温泉ぷくぷく」です。日が落ちると、まるで宝石箱のような新日本三大夜景が楽しめます。とろりとして体が滑らかになる温泉には、かぼす、りんご、晩白柚など季節のフルーツが、ぷくぷく浮いていい香りを放ちます。女湯では、露天風呂にあるパワーストーンの紅水晶でさらに美が磨けそう。
甲府盆地を見下ろす眺望が圧巻。
温泉から眺める新日本三大夜景。
温泉には季節のフルーツが浮かびます。
やまなしフルーツ温泉ぷくぷく
食欲の秋には、自然の滋味あふれる郷土料理を味わいたいもの。外せないのは、太麺を野菜や肉と味噌仕立ての汁で煮込んだ「ほうとう」。他にも、水も空気もきれいな山梨で作られた野菜、果実、お茶などを生かしたご当地グルメを味わって。
武田信玄公の菩提寺である恵林寺すぐにある「信玄館(しんげんやかた)」は、地元食材を使った郷土料理と自家製造のお菓子、その他に数々のお土産も販売するお店。店の前には、信玄公生誕500年に合わせて金色にお色直しをした武田信玄公像が輝いています。もちもちの自家製麺のほうとうを使い、牛すじのエキスがきいた出汁がおいしい「甲州ワインビーフの牛すじほうとう」や香りと歯触りのいいネギがたっぷりの「甲斐のぎゅぎゅっとネギほうとう」はぜひ味わいたい名物です。
迫力ある黄金の信玄公が鎮座する「信玄館」。
自家製麺がおいしい「ほうとう風林火山」。
甲州の名産を使った名物ほうとうに舌つづみ。
信玄館
中部横断自動車道の山梨ー静岡間が全線開通し、静岡からも立ち寄る人が一層増えた「道の駅なんぶ」内の「南部よろこび茶食堂」。甘くやわらかな旨味が特徴の南部茶を生かしたスイーツや食事が充実しています。定番人気の南部茶ソフトや、南部茶を練り込んだモンブランクリームと南部茶のくずねりを使ったスイーツが秋にはおすすめ。また、静岡にも近いことから、新鮮な中トロ、ビントロ、ねぎトロが味わえる「とろトロトロ丼」や焼津鮪節ラーメン、とろ味噌ラーメンなども人気です。
※国道300号中ノ倉地区内で発生した土砂崩落により、国道300号が通行止めとなっております。
中部横断自動車道南部ICに隣接の「道の駅なんぶ」。
人気スイーツ「絞りたてモンブラン なんぶ茶」。
3種のトロが楽しめる超豪華な盛り合わせ丼。
道の駅なんぶ
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関連情報
10月に入ると始まる山梨県の紅葉シーズン。渓谷が色づく甲府市の昇仙峡や山梨市の西沢渓谷、富士山と紅葉の競演が見られる河口湖をはじめ、紅葉の名所はたくさんあります。標高のある場所では10月上旬から始まり、11月中旬まで紅葉が続くところも。おすすめスポット、見頃と現在の紅葉状況を紹介します。 |