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更新日:2021年3月21日
山梨市駅から徒歩3分に位置するサントネージュワイン。駅から歩いて行けるということもあり、山梨県内外から多くの人が訪れる人気のワイナリーです。「よいワインは、よいブドウから」をモットーとし、ブドウ栽培には絶好の土地である牧丘で自社畑を営んでいます。1953年より欧州品種のブドウの導入育成を開始し、日本のワイン造りの基礎を築く上で大きな役割をはたしてきました。そうしてできたワインは国際的なワインコンクールで数々の栄誉ある賞を受賞しています。「聖なる雪」という意味を持つサントネージュ。その気高く清廉な名に恥じぬよう、クオリティの高いワインを追求し続けています。
牧丘のブドウ畑は現在、1へクタールあり、その70%にブドウが栽培されています。垣根栽培を採用しており、棚栽培よりも樹の距離が近くなることが特徴です。隣の樹と近づけることで、ストレスをかけ、ブドウの味が濃くなるそう。東西を太陽が通るため、南北に木を植えて、日差しをたっぷりとブドウに届けます。栽培している品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ。カベルネは日中に、シャルドネは深夜に、それぞれ収穫していきます。夜に収穫するナイトハーベストを行ったブドウからは、柑橘系の香りを活かした芳香高いワインを造ることができるとされており、シャルドネにはぴったり。深夜2時に社員20名程度が集合し、朝6時まで収穫作業を行い、その後すぐにワイナリーにて、仕込み作業が始まります。
畑の管理を担うヴィンヤードマネージャーの宮川さん
カベルネ・ソーヴィニヨンの垣根
社長を始め、社員一丸となって行うナイトハーベスト
収穫が終わったブドウはワイナリーに運ばれ、7時には仕込みがスタート。最新の除梗機を用いて、房から実を落としていきます。指でポロポロと落とすくらいの優しい力で実を落とすことが出来るため、軸の枝からクズが落ちにくく、雑味が入りにくいのが特徴。そこからさらに人の手でしっかりと、腐敗したものや色が薄いものをはじいていきます。最新機器だけでなく、人の手だからこそ信用できる熟年の目が光ります。その後、発酵させて樽へ流し込み、熟成の期間を迎えますが、そこでも最新の研究と職人の目が。アサヒビールの研究所が日々、開発研究している酵母や仕込・熟成方法を取り入れ、よりよいワイン造りを目指すとともに、ブドウの量や品質によって微妙に異なる味や香りを敏感に察知し、職人の五感で熟成期間を決めていきます。技術の革新と職人の感覚、それぞれが合わさって最高のワイン造りを実現しています。
優しく実と房を分ける最新の除梗機
しっかりと人の目で選別していく
ブドウの味がしっかりしていて樽負けしない
熟成を終えたワインはビン詰めされ、商品としてショップに並びます。牧丘の倉科畑ブドウで造られたワインは、しっかりとその名がラベルに。カベルネ・ソーヴィニヨンはブルーベリー、ブラックベリーなどの果実香に、樽由来のシナモン、クローブなどの甘いスパイス香が特徴。のびやかな果実味、きめ細かいタンニンとなめらかな酸味がエレガントな仕上がりに。味の濃い料理と合わせても負けない味わいなので、甘辛い味付けの肉料理などにも合わせることが出来ます。シャルドネは白い花、黄桃、花梨などの果実香と火打石のようなミネラル香、カシューナッツのような香ばしい香りが複雑に調和し、ふくよかなボディとのバランスが程よく、長い余韻を楽しめる味わいです。こちらはさっぱりと楽しめる刺身や、鶏肉を使った料理などとの相性が抜群。
澄んだ輝きが美しいシャルドネ
赤みのあるガーネット色のカベルネ・ソーヴィニヨンと両方楽しむのがおすすめ
サントネージュでは、様々な種類、価格帯のワインを取りそろえております。ワインと聞くと高級そう、どれを選んでいいかわからない、という声をよく聞きます。でも選ぶ理由は、何となくラベルが気になる、予算的にこのくらい、といったような感じで選んでいただくのもありだと思います。そうやっていろんなワインを楽しんでいただきながら、好みの1本を見つけていただき、ワインの世界にハマってほしいです。週末の一人飲みのようなカジュアルな場面から、誕生日や結婚記念日などのアニバーサリーにも、どんな場面にもふさわしいワインがあるので、ぜひそれぞれのシーンでワインを楽しんでいただきたいと思います。
サントネージュワイン