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更新日:2023年10月15日
「山梨ヌーボー」とは、山梨県内で今年収穫されたぶどうで、主に白ワインとなる品種「甲州」または、主に赤ワインとなる品種「マスカット・ベーリーA」を使って醸造された新酒ワインのこと。毎年11月3日が解禁日とされています。
今年の山梨県産ワインの作柄について、山梨県ワイン酒造組合が「ヴィンテージチャート」を発表しております。ヴィンテージチャートとはその年のワインの原料となるぶどうの作柄、出来・不出来を評価したもので、同組合では1992年から毎年この時期にホームページで公開しています。
それによりますと…
2023 ★★★★★
3~5月は適雨・適照と好天候に恵まれ、発芽のタイミングも早く、順調に生育が始まった。受粉後の6月に降雨があり、若干の病気(べと病)が見られたが、その後は好天が続き健全な状態を維持できた。梅雨明けも早く7月下旬にはヴェレーゾンとなり、また8月から9月上旬にかけてもまとまった降雨は見られなかった。現在、山梨県内多くの地域で例年と比較してブドウ果実の糖度が1~2ポイント高い状態で収穫期を迎えている。台風の上陸もほとんどないことから、今年のミレジムの評価は★★★★★としたい。
(山梨県ワイン酒造組合のHPより転載 https://www.wine.or.jp/wine/vintagechart.html(外部リンク))
これは期待が持てます。
ちなみに、筆者は数種類のぶどうを栽培する兼業農家で、白ワイン用の甲州ぶどうも栽培しています。
9月末に収穫し約1,000kg(750mlのボトルで1,000本分に相当)を笛吹市内のワイナリーに納めましたが、糖度はシャインマスカット並みに19度もありました。例年より2~3度高いので、甘くて味が濃い印象でした。
収穫直前の甲州ぶどう
簡易糖度計の画面
このぶどうがどんなワインになるのか?2023ヴィンテージのワインが今から楽しみです。
※ヴィンテージチャートは、あくまでも作られた当時のその年の評価です。実際に熟成してみたらもっと美味しくなったと言うワインも多々ありますし、ワインの味わいは熟成の度合いや、どんな料理と合わせるかによっても変わってきます。あくまでもひとつの指標としてお考えください。
文責:中村(洋)
※山梨ヌーボーが購入できるのは、11月3日以降になります。
山梨県内
新型コロナウイルスの影響により昨年は制限のある開催となりましたが、4年ぶりに通常開催となります。
11月3日(金・文化の日)山梨ヌーボー解禁日に東京会場(都立芝公園)で開催するイベントを皮切りに11月19日(日)には山梨小瀬スポーツ公園で開催される県民の日記念行事として、山梨県内38ワイナリーが新酒ワインの試飲・販売を行います。
詳しくは、山梨県ワイン酒造組合ホームページをご覧ください。