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 審査員総評

【審査員長】櫻井 孝美 氏(安井賞受賞画家)

今回は総じてメッセージを表現する作品が多くあり、それは富士山に新たな一年の夢、希望を託したいと願う意味だろうと思う。また、ハガキサイズの小画面の中にあふれる作者の創作が充分読み取れる力作、秀作ぞろいだった。

 

【審査員】松島 仁 氏(静岡県富士山世界遺産センター 美術史教授)

戦争や災害が蔓延する困難な時代、日常の平安を希求するような穏やかな作品が目についた。

 

【審査員】五十嵐 哲也 氏(山梨県産業技術センター富士技術支援センター 主幹研究員)

元日の震災や海外の戦禍が影を落とす中、富士山に平安を願う作品や、日常の大切さを描いた作品が印象に残った。

 

【審査員】田所 良通 氏(山梨県立美術館 副主幹)

応募者は本当に富士山が好きなんだと思った。心の支えにしていたり、富士山に対して願いがあったりと、富士山の山肌や空気、周囲のことを感じながら描かれた作品から、人の心に富士山は「在る」のだと思った。

 

【審査員】秋本 梨恵 氏(山梨県産業技術センター富士技術支援センター 主任研究員)

小学生低学年以下の作品には、特に自由な発想や表現が見られ、中・高校生の部、一般の部では技術の高い作品が多くあり、メッ セージも興味深い作品が多かった。絵具を使った作品が減っているが、逆に相対的に色の強い作品がよく見えるように感じた。

 

【審査員】土屋 淳 氏(山梨県立富士山世界遺産センター 副所長)

富士山世界文化遺産登録10周年記念に合わせた前回の募集数より減ったものの、例年通りの力作揃いであった。グラフィックな作品もあったが、やはり年賀状には手作り感が求められているのかと感じるほど、手を使って製作された作品が多かった。

 

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