みなさん こんにちは! やまなしブランド推進プロジェクトチームの家登です。
前回(2015年11月17日)、羽織を新たに発注することとなり、裏地でおしゃれをしよう!と、山梨を代表する織物「甲斐絹(かいき)」としたことをお伝えしました。
100パーセント山梨県産ということで、デザインから絹糸選び、甲斐絹の染色から織りまで全ての工程を山梨県東部、郡内地域の職人さんにお願いしています。
前回は、染色作業。経糸(たていと)を染めました。
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さて今回は、染めた糸を織って布、つまり生地にしていきます。
富士山の北麓、富士吉田市。
あいにく山頂部が雲に隠れてしまった富士山を横目に製織工場に向かいます!
【図表】 富士吉田市から見た初冬の富士山
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製織工場に着いたときは、すでに作業が始まっていました!
工場内には、「ガチャン!ガチャン!」と織機の音が響きます。
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【図表】 富士山の麓で富士が織られていきます
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テンポ良く織られていて、その織る音(ガチャン!ガチャン!)も実にリズミカル。
ただ機械にセットすれば、あとは機械が織ってくれるのかと思いきや、化学繊維のような人工の糸とは違い、絹糸は自然界の糸なので、微妙に太さが異なるのだそう。
機械任せにしすぎると、毛羽(けば)が出たり、糸自体が切れてしまうとのこと。
いやいや、織りの世界もとても奥深いのです!
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そんな話を伺いつつ、暫く経つと、「試し織り」の部分が織り上がったので、出来を確認してみることに。
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今回の甲斐絹羽裏制作にデザインから関わっている甲斐絹座の前田市郎さんと、染色を担当した天野商店の天野昭一さん2人で、試し織りをバッサリ!
持ち帰って生地を確認できるよう、分けてくれました(しかし思いきりがいいですね)。
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あらためて織りの状態を確認。
2人とも満足の出来で、発注者の私も一安心。。。
製織作業もこれにて完了です。
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さて、これからは、糸に糊が付いているので、糊を洗い流してから縫製を行うという作業に引き継がれます。
あと少しで完成ですよ! おたのしみに!!(相変わらず私だけ楽しんで、誠にすみません。。。)