地元出身、果樹園農家の3代目として奮闘している「果実園 オガサハラ」の小笠原聡さん。子供の頃から農園を手伝い、畑にいることが好きだったそう。社会人になり一旦農業から離れますが、家族と共に過ごす時間を大切にしたいと、この農園に戻ってきました。化学肥料を使わず、できる限り有機栽培を心がけた、真摯な農業を営んでいます。「スモモはこの地域でもイチ押しのフルーツ。酸っぱいようなイメージを持たれることも多いのですが、食べごろは果汁たっぷりで甘くみずみずしい。本当のおいしさを知ってもらえたら嬉しいです。」スモモの他にもサクランボや桃、柿、キウイフルーツなども手掛けており、ジャムやドレッシング、ドライフルーツなど無添加の加工品製造にも力を入れています。
『果実園 オガサハラ』の小笠原聡さん
「アニーズ」でパティシエを務める入倉恵美さん。元々はレストランだったそうですが、デザートに出していたフルーツタルトが評判を呼び、いつしか専門店に。季節の果物を惜しみなくふんだんに使ったタルトは大人気で、連日多くの人で賑わっています。「山梨県の中でも南アルプス市は果物農家が多く、店の周りにも果樹園がたくさんあります。新鮮で上質な旬の果物が手に入りやすいのもこの地域ならでは。素材の良さを最大限に生かしたいので、果物自体にはあまり手を加えず、切った時きれいに見えるよう彩りにも配慮しています。パイの食感やカスタードクリームの配合などは、果物を美味しく味わえることを一番に考えて作っています。」
山梨県はスモモの生産量日本一。その中でも南アルプス市はスモモを作る農家がもっとも多い地域です。扇状地で水はけが良く、日照時間も長いため、果物の栽培には適しているそう。「土壌がやせているとも言われますが、果樹にとってはその方が丈夫に育ち、甘くおいしい果物ができるのですから、農業は奥深いです。また、この辺りは甲斐駒ケ岳から来る山の天然水で育つことも、良質な果物ができる条件のひとつかもしれません」と語る小笠原さん。特に、南アルプスで生まれた「貴陽」は、世界一重いスモモとしてギネスにも認定された高級品種で、ぎゅっと濃厚な甘みと、バランス良い酸味が味わい深く、幻のフルーツとも言われています。
サマーエンジェルとソルダムの、
二つの品種を彩り良く盛り合わせたスモモのタルト。
断面を見ると、ゴロンと贅沢にスモモが使われていることが
よく分かります。ジューシーな果実感たっぷり。
甘さ控えめのカスタードクリーム、ほんのり塩味を効かせた
サクサクのパイとも絶妙なハーモニー。
サクッとした食感と濃厚な味わいのキッシュが味わえるアニーズの姉妹店、「ラ キッシュ アニーズ」。旬の食材を使ったメニューもあるので、いろんなテイストが楽しめます!
季節ごとに旬のフルーツをとりいれて仕上げる、当店で人気No.1のフルーツタルト。お誕生日や贈り物にも喜ばれています。
白を基調とした店内にレトロな雑貨がかわいい、甲府市にある姉妹店。お持ち帰りが主ですが、店内のカウンター席でティ―タイムもおすすめ!
〒400-0211
山梨県南アルプス市上今諏訪435-1
TEL:055-284-5232
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