NPO法人甲州元気村で事務局を務めている、かぼちゃ生産者「マル北農園」の廣瀬隆さん。海外での仕事経験も持つ会社員から転身して地元へ戻り、甲州天空かぼちゃのおいしさを世に広めようと奔走しています。かぼちゃを使ったプリンも発売され、素材そのものの濃厚な味わいが人気!「山梨というと、どうしてもフルーツのイメージが強いですが、本当はおいしい野菜もたくさんある。かぼちゃは山梨を代表する郷土料理・ほうとうにも欠かせない食材です。甲州天空かぼちゃは、おかげさまでブランドが浸透してきて、味の評判もいいのですが、今後はそれをきっかけに、良質なかぼちゃを作る生産者がもっと増え、山梨に行ったら、天空かぼちゃに限らずいろんな種類のおいしいかぼちゃが食べられる、山梨=おいしいかぼちゃのある県、となっていくことが目標です」
かぼちゃ生産者『マル北農園』の廣瀬隆さん
「甲州天空かぼちゃ」と、NPO法人南アルプスファームフィールドトリップが得意とする、プリンの美味しさを際立たせる瓶蒸し製法とのコラボレーション。国産素材にこだわり、保存料や添加物を使用していないプリンに、かぼちゃペーストならではの風味が溶け合い、一口食べただけでかぼちゃの美味しさが口いっぱいに広がります。甲州天空かぼちゃプリン 販売価格:1個 350円(税込)
旅館「石和温泉 富士野屋夕亭」で女将を務める河野暢子さんと料理長の漆原浩さん。二人とも出身は山梨県で、子供の頃からほうとうを食べていたそうです。旅館では、地元の旬の素材をふんだんに使った料理が人気で、かぼちゃのシーズンになると、日々様々な料理の中に取り入れています。「甲州天空かぼちゃは、普通のかぼちゃとは全然違いますね。お客様へもこのかぼちゃのおいしさを常々伝えるようにしています」と河野さん。漆原さんも「何しろうまみの深さが違います。あと料理人の目線ですが、形が整っているので、とてもきれいに盛り付けることができます」とのこと。良質な温泉の湧き出る石和温泉は、周辺にワイナリーも多く、宿泊してゆっくり温泉に浸かり、料理とワインを楽しむのがおすすめだそうです。
天空かぼちゃ、という不思議な名前の由来は、畑に行ってみるとわかります。地面で栽培することの多いかぼちゃですが、ここでは使われなくなったぶどう棚を活用し、宙に吊るして育てています。「普通、かぼちゃは茎から根をたくさん出して地面を這いますが、宙に吊るすと根元が一箇所になる。すると、収穫できるかぼちゃの数は減りますが、その分ひとつひとつに甘みがぎゅっと濃縮され、非常においしくなります。また色や形もきれいなかぼちゃになるんです」と廣瀬さん。富士山や南アルプスなど四方を山々に囲まれているせいか、水と空気がきれいで、台風などの災害が少ないことも、この地域で良質な農産物を作れる利点ではないかとのこと。滞在して農業を実体験する、農村ワーキングホリデーなどの試みも行われています。
山梨を代表する郷土料理、ほうとう。
ポクポクと程よい食感で、濃厚な甘みのかぼちゃを中心に、
野菜がたっぷり入っています。
鶏がらと野菜、カツオを使って丁寧に引かれた贅沢な出汁が、
おいしさを一層増幅させています。
山梨県で開発されたフジザクラポークや甲斐サーモン、700年の伝統がある身延の湯葉など、地元で生産される特産物や旬の食材をたっぷり使ったこだわりの料理です。
すっきりした甘さで、麹の風味がふんわりと優しく、かぼちゃの素材感がしっかり感じられる甘酒です。食事と一緒にいただいてもじゃまにならず、料理に馴染みます。
富士野屋夕亭の目玉といえば、ほろほろ鶏の料理。素材にとことんこだわり、とろけるような柔らかさと、うまみがギュッと詰まったジューシーな味わいが魅力。
〒406-0023
山梨県笛吹市石和町八田286
TEL:055-262-2266
http://www.fujinoya.co.jp/index.html