会社員からの定年退職後、あけぼの大豆の生産を始めたという望月政廣さん。農業は初めてでしたが、セミナーに参加して勉強し、毎年JAの指導や先輩農家から知識を得ながら、自ら工夫と研究を重ねてきました。現在は、JA山梨みらい大豆枝豆生産部会・部会長、身延町あけぼの大豆振興協議会・副会長を務め、あけぼの大豆のブランディングや町おこしなどにも関わっています。望月さんによると、あけぼの大豆の枝豆を食べて以来、その栗のようなコクのある甘みと旨みの風味豊かさに、他の枝豆は食べられなくなってしまったとか。「農作物は気候や環境で成長が変わり、毎年できが違うので、難しいけれど面白く、やりがいがあります。あけぼの大豆と出会って生涯の楽しみができました。おいしい大豆をお客様に喜んでもらい、身延町が元気になるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです」
身延町あけぼの大豆振興協議会 副会長 望月政廣さん
日蓮宗の総本山、身延山久遠寺の塔頭寺院であり、宿坊の「行学院 覺林坊」。女将を務める樋口純子さんは東京出身ですが、結婚を機にこの土地へやってきました。山梨県の豊かな自然と食に感動し、この地域ならではのおいしいものを召し上がって頂きたい、と宿坊では工夫を凝らした手作りの湯葉料理を提供。地元のコンテストでグランプリを取るなど、数々の賞を受賞しています。あけぼの大豆を使った自家製の納豆は、持ち帰りたいという人があまりにも多いため、お土産として販売するように。「大粒で糖度が高く、豆自体がおいしいので、シンプルに素材の良さを味わってもらいたい。山梨で造られたワインとも合いますよ」とのこと。良質な食材が豊富な、この地域の素晴らしさを紹介できるよう、レシピと観光ガイドの本を作ることが今後の目標だそうです。
あけぼの大豆は明治時代に関西から山梨県へ持ち帰り、旧曙村(現在の身延町北西部)を中心に作られていた、在来品種の大豆です。通常の大豆と比べて大きさが2倍くらいあり、甘みの強いことが特徴で、枝豆、大豆の両方で食べられるよう生産されています。「身延町は山の水がきれいで、水はけの良い土壌、川霧の発生、昼夜の寒暖差があることなど、おいしい大豆の生産に適しており、兵庫県の丹波と気候が似ているともいわれます。あけぼの大豆を他の地域へ持って行っても、不思議とうまく育たないんですよ」と望月さん。栽培量が少ないため、幻の大豆とも呼ばれているそうです。町では収穫体験のイベントなどを行い、あけぼの大豆を広く知ってもらえるよう活動しています。
ふっくらと大粒で甘みがあり、
食べ応えのある納豆は、全て手作り。
豆の旨味はしっかりありますが、
くさみはなくさっぱりした優しい味で、
納豆が苦手な人でも美味しく食べられます。
外国人の宿泊客にも人気が高い一品です。
京都の西芳寺や天龍寺の作庭家として知られる夢窓疎石が手掛けた日本庭園。縁側に座り、ふと庭を眺めると、そこには静寂と緑に囲まれた空間。遠くから聞こえるお経が日々の疲れた心を癒します。
天災や出荷の都合で、傷がついてしまうフルーツがあります。当坊ではそんなフルーツをコンフィチュールに加工して提供しています。甘さ控えめの豆乳ソフトクリームとの相性は抜群です!
海外のお客様からの”夕食後に1杯飲める空間が欲しい”というリクエストにお答えするため、クラウドファンディングで支援を募り実現したカフェテラス。春には枝垂桜を間近で堪能できます。
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山梨県南巨摩郡身延町身延3510
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