山梨県では珍しい、ラ・フランスをはじめとする洋梨をメインに果樹栽培を営む「もちづき農園」。初代である望月正弘さんは長年養蚕業を営み、業界を牽引してきましたが、昭和63年(1988年)より桑畑を果樹に切り替え、新たなチャレンジを始めました。訪れたお客さんがラ・フランスをおいしいと言って食べてくれたことが嬉しく、後の大きなやりがいとなったそうです。現在は息子の孝弘さんとその妻の美由紀さんを中心に、家族で運営しています。「ここは私たちだけでやっている小さな農園です。自分たちが育てたものには責任を持って、一番おいしい状態でお客様にお届けしたい。生産者の顔が見える食材は最近増えてきましたが、私たちは双方向でお客様の顔も知り、お互いにコミュニケーションを取って、より良い食べ方を相談できるような人間同士のお付き合いを心がけています」と孝弘さん。
「もちづき農園」の望月正弘さん(中央)、孝弘さん(右)、美由紀さん(左)
小さな子供からお年寄りまで、長く地元に愛されているレストラン、ニューポート。シェフを務める小林祐介さんは、料理学校を卒業後、東京や横浜、フランス、オーストラリアなどで料理修行した後、山梨県へ戻って来ました。「ここは父の代から続く店。自分が生まれて半年後からオープンしたので、自分と共に育ったような愛着があります。フランス・リヨンで修行していた時、現地のシェフは故郷に誇りを持ち、地産地消を当たり前のようにやっていました。その時、山梨にもいいものがたくさんあるはずだと気付いたんです」。コツコツと生産者を探し、自ら会いに行き、できるだけ地元素材を使って、山梨の良さを発信して行きたいとのこと。お菓子や調味料も手作りし、ちょっとした副菜にも手を抜きません。「望月さんのラ・フランスは、やはり香りが違います。農園に行くと学ぶことも多く、こちらも気持ちを込めて使わせていただいています。いい食材があって、いい料理ができる。それでお客様が笑顔になり、少しでも地元の町や山梨県に貢献できたら嬉しいです」
もちづき農園は街を見渡せる高台にあり、晴れた日は目の前に富士山や八ヶ岳山麓を眺めることができる、気持ちのいい場所です。景色の良さと果物のおいしさ、和やかな望月さん家族に会うために、リピーターのお客さんも多いとか。ラ・フランス狩り体験もしていますが、実はもいだ洋梨をすぐに食べたり、持ち帰ったりすることはできません。それには理由があります。「洋梨はデリケートな果物で、収穫のタイミングと食べ頃が違うことをご理解いただきたいのです。追熟という作業が必要で、手間はかかりますが、その方がおいしくいただけます。収穫した洋梨は加湿機付きの特殊な冷蔵庫で10日から2週間程の温度管理を行い、さらに常温で10日前後管理します。果肉の状態を日々確認し、最適な食べ頃に出荷しています。こちらへ来ていただいてもラ・フランスがまだ追熟の時期は、別の洋梨を試食いただくこともあります。飲食店のシェフには現場へ来てもらい、その時の状態に応じ、コンポートやジャムで、フレッシュで、などと食べ方を相談させて頂いています」。シーズン中は大忙しになりますが、遠くからでも訪ねてくれるお客様の喜びの声が励みになっているそうです。
素材の良さを存分に感じられるタルト。
タルト生地やクリームは甘さ控えめでシンプルに、
ラ・フランスのみずみずしい甘さと
香りを引き立てています。
洋菓子も得意な小林シェフ。
生地も一から手作りで仕上げています。
当店のステーキは、厳選したA5ランクの黒毛和牛を全国から仕入れております。お客様の目の前でお焼きする鉄板焼ステーキもございます。
37年間試行錯誤をし続けてきた、お店の歴史が詰まった自家製デミグラスソース。オムトロライス、ハンバーグ、お子様ランチなど、様々な洋食メニューで使用しております。
お誕生日や記念日にはデザートにメッセージをお書きいたします。シェフおすすめの山梨食材と厳選黒毛和牛ステーキが両方味わえるコース料理と共にお愉しみください。 (要予約)
〒409-3601
山梨県西八代郡市川三郷町市川大門1729-2
TEL:055-272-5051
http://r.goope.jp/newport