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更新日:2019年10月3日
日本ワイン発祥の地である山梨県。その生産量とワイナリー数は日本一を誇り、令和元年8月7日には「ワイン県」宣言もしています。そんな山梨でいま楽しみたいのが、ワインと料理のマリアージュ。日本古来のぶどう品種を使った甲州ワインをはじめとする山梨のワインは、フランス料理・寿司・焼き鳥などさまざまなジャンルの料理と相性が抜群。地元の人気レストランに、お店のおすすめ料理とそれに合わせたい山梨ワインを教えてもらいました。
魚を寝かせて旨みを引き出した「エイジング寿司」と山梨ワインを楽しめる寿司屋。店主の福田稔さんは銀座の料亭で経験を積んだ生粋の料理人で、美味しさのためなら仕込みの手間暇を惜しみません。魚は信頼できる業者からの直送で、ポン酢・漬け醤油・豆腐などは手作り。山梨ワインはグラス各種とボトルを40種類前後用意しています。
おすすめの「エイジング鯵(五島列島沖)」は、ショウガ醤油とネギで食べるのではなく、ワサビ、ミョウガ、大葉に自家製ワインボン酢の驚きの組み合わせで出されます。そして、この鯵に合わせたのは、2018年誕生の新ワイナリー98WINEsの「種 TANE WHITE 霜 SOU」。約1週間寝かせた鯵は驚くほど甘みが濃厚。日本古来のぶどう品種である甲州100%のワインは日本酒感覚で飲めて、寿司とも不思議なほど合います。
「食材は地産地消にこだわり、野菜や米は県産です。山梨なので県産ワインと味わってもらえたら嬉しいですね」と福田さん。握りたてを食べてほしいから握りは手渡し。オープンキッチンのカウンター席はまるで舞台を見ているようなライブ感で、軽快なトークに思わず笑みがこぼれます。
海がないのに寿司屋の数が全国屈指の多さを誇る山梨県。
「山梨は海がないからこそ、魚へのありがたみもあるし、いかに美味しく出すかにこだわります」と福田さん
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施設情報
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山梨県産ワインと地ビール、地元の無農薬野菜を使った料理などが味わえる店。お客さん同士が自然に打ち解けてしまうワイワイ楽しい雰囲気です。ワインは100%山梨県産にこだわり、赤・白はグラスで各4~5種類、ボトルは約300種類と県内随一の品ぞろえを誇ります。
イチオシは季節の野菜料理。黒板にある“今日の野菜”から、この日は皮つきのじゃがいものグリルに合わせて、ダイヤモンド酒造の「ますかっと・べーりーA Ycube 2016」をオーダー。奥行きのある味わいが、じゃがいもの皮の香ばしさとマッチ。冬はごぼうのフライと合わせるのもおすすめです。
オーナーはワインツーリズムの発起人でもある大木貴之さん。「同じ甲州ワインでも、畑や製法で味わいや香りが大きく変わるので飲み比べもおすすめ。山梨という日本一のワイン産地で、山梨ワインならではの美味しさを見つけてほしいですね。わからないことがあれば、なんでも聞いてください!」
居心地が良い店内と種類豊富な山梨ワインで時間を忘れてしまう。
山梨ワイン文化・食文化の発信地。甲府の中心市街地にありアクセス至便。
甲州地どりを、焼き鳥や多彩なとり料理で楽しめる店。地どりはその日の朝に解体されたものを使用。中抜きした(内蔵を除いた状態)地どりを丸ごと仕入れているので、希少な部位も楽しめます。山梨県産のワインは赤・白あわせて9種類をボトルで提供しています。
左写真:左上から、白レバー、もも、ホルモン、ササミ、つくね。ホルモン(腸)は、丁寧な仕込みで脂分と歯ごたえのバランスが絶妙なおすすめの1本。
まずは、シンプルな串(焼き鳥)で甲州地どりの歯ごたえや旨みを楽しむのがおすすめ。串の味つけは塩が基本で、レバーなどの内蔵系はタレ。お供にはグレイスワインの甲州種ぶどう100%のワイン「グレイス グリド甲州」を。すっきりやさしい味わいのワインが、甲州地どりの美味しさときれいに調和します。
「焼き鳥は串ごとにお酒を変えるのは難しい料理ですが、甲州種のワインはいい意味で主張しすぎず、塩にもタレにも合うので、これ1本で通せますよ」と店主の雨宮輝さん。焼き鳥×ワインの相性のよさに驚かされるお店です。
1本ずつ注文が入ってから串打ちをします。カウンターは焼いている様子も見られる特等席。
大きな提灯が目印のお店。
パリの路地裏にあるようなおしゃれでかわいいビストロです。食材はほぼ100%山梨産。料理は野菜中心で、真心こめてすべて手作りしている点がこだわり。一番人気は6品の前菜を盛り合わせた「お一人様オードブル」。山梨県産ワインはグラスで赤・白各10種類前後、ボトルなら50種類以上あるので、料理に合わせてあれこれ飲み比べるのもお楽しみ。「山梨を食べたい、山梨を飲みたい」という気持ちをたっぷり満たしてくれます。女性お一人様でもお気軽に利用できます。
カジュアルにお酒と料理が楽しめる居酒屋。山梨県産ワインはボトルで約10種類前後、グラスワインも赤・白1種類ずつ提供しています。「自分たちが食べたいものを出している」という店主の言葉どおり、サラダやピザ、魚料理や肉料理、その他おつまみなどメニューは多彩。人気の「まぐろ刺身」や「しめサバ」は、甲州ワインとの相性抜群。カウンター席もあるので一人でも立ち寄りやすく、居心地のよさについ長居してしまう一軒です。
いろいろな種類の山梨ワインを飲み比べてみたい人におすすめの立ち飲み試飲バー。店内にずらりと並んだワインサーバーから好きなワインを選ぶと、スタッフが注いでくれます。赤・白各20種類前後を試飲でき、ハーフサイズもあるので飲み比べも楽しめます。向かいにはワインショップ「甲州ワイン蔵」があるので、気になったワインは購入可能。駅から近いので電車の前後にもおすすめです。※平日は有料試飲のみの営業となることがございます。
山梨県産の食材を使った料理と山梨ワインを楽しめるカフェ。ガラス張りで開放感があります。ワインは山梨産のみ。グラスワインはスパークリング・白・赤・ロゼで約10種類あり、1杯500円とリーズナブル。好きな3種類を選んで、飲み比べられるプランもあります。おすすめは大和葡萄酒「樽詰め生ワイン 甲州スパークリング」。併設のショップではワインも購入でき、一升瓶ワインはお土産にもおすすめです。
森の中のフレンチレストラン。甲州ワイン豚や甲州ワインビーフなどできるだけ山梨県産の食材を使ったフランス料理をコースで提供。山梨県産ワインはボトル約45種類、グラスは赤・白を各2種類ずつ用意しています。
左写真:「自家製生ハムとイチジクのサラダ」(オードブルの一例※料理はコースや季節によって変わります)
おまかせコースは、アミューズ・ブーシュ、そして、オードブルからスタート。そのオードブルの一品である、8~12月頃の期間限定で 提供されるワイン豚の自家製生ハムを使った一皿には、機山洋酒工業の 「キザンスパークリング トラディショナルブリュット」がおすすめ。 この自家製生ハムは、2年半以上熟成させた手間暇かけられた逸品。 甲州種ぶどうを100%使った辛口で熟成感のある味わいが、 生ハムの熟成感とマッチします。これ1本でコースの最後まで通してもいいし、 魚や肉のメインに合わせて白や赤のグラスワインを追加しても。
「食材もワインも人と土地が作るもの。山梨のワインは作り手の想いや人柄が個性となって表れているものが多いのが魅力。気に入ったワインがあれば、ぜひワイナリーも訪ねてみてほしいですね」と中村裕シェフ。心地よい非日常の空間です。
窓から見える緑、落ち着いた店内は、ワインと料理をより美味しくすること間違いなし!
「本当にここでいいの?」と思うような細い道を進むと、緑に囲まれた一軒家に到着。
ぶどう畑を一望できる贅沢なロケーションにある地産地消型フレンチレストラン。山梨県産の食材を積極的に使った滋味あふれる料理をアラカルトやコースでいただけます。ワインは、銀座レカンの元シェフソムリエだったオーナーの五味さんが料理との相性を考えてセレクト。山梨県産ワインはグラスで常時10種類ほど、ボトルでは100種類前後を用意しています。
おすすめ料理は、山梨県南部町がその名のルーツとなっている南部鉄器で野菜の旨みをぎゅっと閉じ込めた「美味しい地場産野菜の南部鉄器蒸し焼き」(ディナーのみのご用意となります)。合わせるなら、丸藤葡萄酒の「ルバイヤート甲州醸し 2018」がおすすめ。少し渋みのある爽やかな味わいのワインが野菜の旨みを引き立てます。(醸しとは、赤ワインのように皮と種を除かず発酵させること)
「海外のワインはアルコール度数が高めで、ワインが主役。一方、山梨のワインはアルコール度数が若干控えめのものが多く、料理を邪魔しません。山梨の食材にもよく合います」と五味さん。近くには10軒ほどのワイナリーがあり、ワイナリー巡りもおすすめです。
天井の梁に下がっているぶどうは地元の「レッドネヘレスコール」。このまま干してレーズンに。甘みがあり美味。
20号沿いにある青い三角屋根が目印の「ビストロ・ミルプランタン」
JR勝沼ぶどう郷駅から歩いていける、ぶどう畑に囲まれたカジュアルなイタリアンレストラン。2013年に日本ソムリエ協会主催の「第9回ワインアドバイザー全国選手権大会」で優勝した店主の長谷部賢さんがセレクトしたワインを楽しめます。山梨ワインはグラスで赤・白3種類ずつ、ボトルは60種類前後を用意。ランチは日替わりのセットメニュー、ディナーはつまみ系の前菜や信玄鶏や富士山麓牛といった県産食材を使ったメインをアラカルトでオーダーできます。
Cave de ワイン県 やまなし(カーヴ ド ワインケン ヤマナシ)
東京・日本橋にある、県産ワインと県産食材の相性を楽しめるレストラン。日本を代表するソムリエの田崎真也ワイン県副知事が監修。300種類以上揃えたワインの中から、その日のメニューとペアリングしたワイン30種類を堪能できます。県産の食材としては、山梨の旬の野菜や、甲州牛、鹿肉、馬肉などのオイルフォンデュ、県の新しいブランド魚「富士の介」を使った料理など、ワインと料理のペアリングをお楽しみください。併設のショップでは、県産のワイン、日本酒など常時300種類以上を販売。お土産にもぜひ。
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ワイン宣言をした山梨県、中でも甲州市勝沼町には30軒ほどのワイナリーがあり、密集しているエリアもあるのでワイナリー巡りがしやすいのが特徴です。今回は、地元の小出順子さんに、1日ガイドをしていただき、おススメのワイナリーを巡りました! |
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寒さが体に染みる冬の季節、ワイン県自慢のワインを満喫できる温泉宿で、ゆっくりワインを味わい、『湯ったり』と温泉に浸かってリフレッシュするのはいかがでしょうか。 |
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山梨のワイン、特に甲州ワインはさわやかな酸味とすっきりとした上品な飲み口が特徴で、実は和食との相性がピッタリ!まろやかで深みのある出汁と軽やかに香りが広がる甲州ワインなど、ワイン×和食の新しいマリアージュをご提案。山梨の情報ポータルサイト、PORTAにて「ワインと和食」の特集記事を掲載中です! |
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