「まるき葡萄酒」は、現存する日本で一番古いワイナリー。ワイン醸造責任者・製造部長を務める薬袋才樹さんは、醸造業界に30年以上というベテランです。前職では様々なお酒に携わっていましたが、一番好きなワインに集中したいと9年前に同社にやってきました。「私がここに来て、まず最初に力を入れたのは、甲州ぶどうで造る白ワインでした。そしてベリーA、ヤマ・ソービニオンなど、日本固有のぶどう品種を中心に、それに特化してやってきました。ワインの本来の役目は、料理を引き立てること。地産地消といいますか、日本で育ったぶどうで造るワインは、やはり日本人の体質に合いますし、和食に合わせやすいと思っています」
『まるき葡萄酒』ワイン醸造責任者・製造部長の薬袋才樹さん
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「山梨では昔から、宴会の席などで普通にワインが飲まれていました。一升瓶の葡萄酒(この地域ではそう呼ばれていた)を湯呑みで飲むのが甲州人の日常のスタイルだったんです」と話すのは、旅館「笛吹川温泉 別邸 坐忘」の支配人、小鳥居雄一さん。宿では、地元の食材を使った懐石料理や茶料理に、まるき葡萄酒のワインを合わせています。「山梨のぶどうというと代表的なものは、例えば甲州。穏やかで優しく繊細なワインになるので、やはり和食とは非常に相性がいいと感じます。お客様にも新鮮な発見があると好評をいただいております」。坐忘では、温泉やワイナリー訪問の他、新日本三大夜景と呼ばれるスポットへ案内する夜景ツアーもあり、山梨の夜を存分に楽しんで欲しいとのことです。
まるき葡萄酒で使うぶどうは、山梨各地の契約農家の他、自社農園があります。ワイナリーの前にもぶどう畑が広がり、減農薬で草生栽培、羊がのんびり草を喰む姿を眺められることなども特徴的です。「良いワインを造るには、やはり原料のぶどうを見極めることが大事。畑に行ってぶどうをよく見て、生産者がどんな思いで作っているのか、知っていないといけない。毎年状態は違うから、そこでどんなワインを造るか日々考え、取捨選択をする。それが一番大変であり、面白いところです」と薬袋さん。2016年の日本ワインコンクールでは、個性が強いため、なかなか受賞が叶わなかった、山梨で開発された品種・甲斐ノワールで初めて金賞・部門最高賞を受賞。薬袋さんにとって良い節目となり、新たな刺激とやりがいにつながっているそうです。
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
個性の強すぎない、
料理を引き立てられる存在を目指して
造られているワイン。
繊細な味わいが和食との相性もよく、
日々の食卓で楽しめるワインです。
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坐忘館内にある、静かな時間を過ごせる空間です。ワインやソフトドリンクが無料で提供され、様々なジャンルの書物と共にお愉しみいただけます。
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まるき葡萄酒の熟成赤ワインで長時間煮込んだカレーです。スパイシーなカレーソースと柔らかい牛頬肉のとろける旨味が癖になる逸品です。
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1959年ヴィンテージの甲州を筆頭に約35,000本ものワインが熟成されています。地下貯蔵庫には、まるき葡萄酒の歴史が詰まっています。
〒404-0047
山梨県甲州市塩山三日市場2512
TEL:0553-32-0015
http://www.fuefukigawaonsen.com/
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