こんにゃくを製造する「みやがわの生芋こんにゃく」は、笛吹市芦川町の山深いところにあります。近くには清らかに澄んだ川が流れ、自然豊かな場所。宮川正夫さんと陽子さんは、夫婦二人三脚でこんにゃく作りを続けて40年以上になるそうです。現在作られている市販のこんにゃくは、一般的にこんにゃくいものパウダーを使っていることが多い中、ここでは生のいもをすりおろし、昔ながらの変わらない方法でこんにゃくを作っています。いもの自然な良い香りがする、風味豊かでプリリと柔らかな食感のこんにゃく。「うちは基本的に直売のみでインターネットもやっていないけれど、遠くからわざわざ訪ねてくれる人もいて嬉しいです」と正夫さん。
『みやがわの生芋こんにゃく』生産者の宮川正夫さん
1日1組限定の古民家宿「LOOF」を営む保要佳江さんは、子供時代を芦川町で過ごしました。大学、就職では一旦地元を離れましたが、再び芦川町と関わることに。自身が育った町の魅力をより多くの人に体感してもらいたい、と宿の運営を行っています。「ここで出す食材は、できる限り地元の良いものをと心がけています。宮川さんのこんにゃくは、近くに住んでいたので小さい頃から知っていました。スライスしてわさび醤油で頂くのが、自分も一番好きな食べ方です。今まで食べていたこんにゃくとはまるで違う、と買って帰るお客様も多いですよ」。芦川町は都心からもアクセスが良く、自然がいっぱい。川遊びやトレッキングなどを楽しみつつ、のんびり過ごしてもらえたら嬉しいとのことです。
芦川町は昔からこんにゃくの生産地。昭和40〜50年代の頃は、多くの農家がこんにゃくいもを栽培していました。秋に収穫したいもは冬の間一旦貯蔵し、春にまた植え付ける、という作業を3、4年繰り返していもを大きく成長させるため、栽培には大変手間と時間がかかります。昔はごちそうで、お祭りや特別な行事の時などに食べられていたそうです。「こんにゃく作りで難しいのは、すりおろしたいもに混ぜるちょうど良い水加減。いもは植物ですから、それぞれ状態が違い、その日の気候によっても変わります。水はこの地域の地下水を使っています」。細やかな手仕事ならではのこだわりが感じられるこんにゃく。宮川さんは小学校でこんにゃく作りを教えるなどの活動も行っています。
しっかり弾力がありながら、
ふんわり優しい柔らかさで絶妙な歯ごたえと
のどごしが楽しめるこんにゃく。
煮物やステーキにしてもおいしいけれど、
その特徴を存分に味わいたいなら、
そのままわさび醤油でシンプルに。
コンセプトは「暮らしてみたい宿」。昭和建築に北欧テイストを組み合わせた「和モダン」な宿です。大きな囲炉裏テーブルで、火を囲みながらご夕食がお楽しみいただけます。
古民家と言えば囲炉裏!足を伸ばしながらゆっくりお食事が楽しめるテーブル型の囲炉裏をご用意。炭火を使い、地元産の新鮮食材をじっくり焼いてお召し上がりいただけます。
宿周辺は自然が豊かな場所です。夏は川で泳いだり、カブト虫を取りに出かけたり。宿の隣にある畑で野菜の収穫体験もできます。
〒409-3703
山梨県笛吹市芦川町中芦川559-1
TEL:050-3786-7025
http://loof-ashigawa.com/