生まれも育ちも道志村で、父親が始めたクレソン栽培を引き継ぎ、約40年以上クレソンに携わっているという、道志村クレソン栽培組合・組合長の佐藤美知子さん。佐藤さんの畑を訪ねると、四方を山に囲まれ、その間からちょうど富士山がのぞく、絶好のロケーションです。「クレソンは石垣などにも自生していて、昔から身近にある植物でした。虫が付きやすく、草取りが大変で、出荷にも気を使う、大変デリケートで気難しい野菜です。年中やることはたくさんあって忙しいですが、クレソン栽培をしていたおかげで、思いがけない多くの人との出会いがありました。栽培方法や料理の仕方など、様々な情報交換もできて、仕事や日々の暮らしに楽しみが増えました」。話をしながら佐藤さんがその場で出してくれたのは、クレソンとツナをマヨネーズでさっと和えたもの。クレソンのほろ苦さと瑞々しさが、ツナと絶妙にマッチして、いくらでも食べられそうなおいしさです。
道志村クレソン栽培組合・組合長の佐藤美知子さん
登山やキャンプを楽しむ観光客にも人気の道志村。緑深い山の中にある「道の駅どうし」には、採れたての新鮮な野菜や手作りの食品が並びます。レストランスペースでは、地元の主婦が手作りした、様々なクレソン料理を味わうことができます。「何といってもこの村は水と空気がきれいで、クレソンの栽培にはぴったりな環境だと思います」とスタッフの山口さんと平賀さん。「クレソンは生で食べるとピリッと辛味がありますが、火を通すと優しいほろ苦さと爽やかな香りに変化し、また違った味わいが楽しめます。サラダ以外にも、おひたし、天ぷら、しゃぶしゃぶなど、様々な食べ方ができますよ。いつも脇役になりがちなクレソンですが、もっとクレソンそのもののおいしさを味わって頂けるよう、広めていきたいと思います」
クレソンは和名を「オランダがらし」と言い、ヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草です。健康草と呼ばれるほど優秀な野菜で、特にβカロテンの含有量は緑黄色野菜の中でもトップクラス。美肌効果が高く、免疫力向上、感染症の予防など、様々な効果が期待されています。道志村では、昭和53年よりクレソン栽培が始まりました。クレソンの里として、日本有数の出荷量を誇ります。山塊に囲まれた山あいの村で、冷涼な気候と豊富な清流が、クレソン栽培に適しているといわれます。クレソンは年間栽培されていますが、旬の時期は8月から11月頃。「夏は比較的さっぱりとしたクセの少ない味わいですが、秋が深くなると霜が降りて、一段と味が濃く、香りも強くなっていきます。そんな季節による違いも楽しんでいただけたら嬉しいです」と佐藤さん。
麺の中にクレソンのパウダーを練りこんだ、
緑がきれいなつけ麺。
ツルツルと喉越しが良く、
さっぱりといただけます。
クレソンのほんのりと優しい香りがある、
誰でも食べやすい料理です。
クレソンはもちろん、バターもふんだんに使った濃厚な仕上がりです。お土産用のホールも人気の一品です。
採れたて新鮮なクレソンを使用し、パインジュースをミックスしてどなたにも飲みやすく作りました。
自社加工場で挽いた新鮮な豆乳を使用した、甘さ控えめのヘルシーなソフトクリームです。
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