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甲州ぶどうの祖先はヨーロッパが起源。人類の東西交易とともにシルクロード経由で日本に上陸したのだとか。国内における甲州ぶどう発見説には以下2説があります。
1.行基説
奈良時代の高僧行基が修業中、夢枕に立った右手にぶどうを持つ薬師如来の姿を木彫りにして今日の柏尾山大善寺に安置したところ、ぶどうの樹を発見。これを薬草として育てたのち村人にも広まり、「甲州」となった説。
甲州市勝沼にある大善寺は甲州ぶどうとゆかりが深い
2.雨宮勘解由説
勝沼の雨宮勘解由説(かげゆ)が自生の山ぶどうと異なる蔓植物を発見。自宅に持ち帰り植えたところ、5年後にやっと結実した種が「甲州」であったという説。
このように、由来に関してさまざまないわれを持つ甲州ぶどうですが、現代において、山梨県での栽培面積は平成27年実績399haと全国一位。これは山々が雨雲をはばみ日照量の多い山梨の気候風土が、雨に弱い甲州ぶどうの生育に適しているからにほかなりません。
甲州市を中心に、甲府市、笛吹市、南アルプス市と韮崎市、そして県北の山梨市などで、農家のみなさんが手間ひまかけてよいぶどう作りに日々努力しています。
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